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スパイの妻は蒼井優と高橋一生のゴリ押し退屈映画!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

蒼井優と高橋一生が喋ってるところを映せば、日本中のみんなが見たがるはずだ、と思ってる奴らが作った、すさまじい勘違い映画。ヴェネツィア国際映画祭の審査員が全員寝ていたとしか考えられないです。30点

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スパイの妻のあらすじ

第二次世界大戦が起ころうかという1940年、福原優作は貿易会社を営み、妻の聡子と洋風の屋敷に住み裕福な生活を送っていた。

そんなある日、優作は文雄を連れて満州へと仕事で出かけて行った。妻の聡子は世界の情勢が不安定の中、満州へ行くのは危険だといって心配した。

いざ、優作が満州へと旅立つと、予定より帰国が大幅に遅れた。聡子はさらに不安になったがまもなくして優作が帰ってくると、思わずギュッと彼を抱きしめた。

ところがその直後、ある旅館で女性が殺害される事件を起こり、その女性を満州から連れて来たのは優作であることが判明し、聡子は愕然とする。

夫は何かを隠しているに違いと思って問い詰めると、彼は満州で偶然許しがたい国家機密を握ってしまったという。そしてたとえ日本を敵に回そうとも、正義のためにそれを公表しなくてはならない、と使命感を抱くのだった。最初こそ大反対位だった聡子もそのうち夫の行動を支えることに決める。

スパイの妻のキャスト

  • 蒼井優
  • 高橋一生
  • 東出昌大
  • 坂東龍汰
  • 恒松祐里
  • みのすけ

スパイの妻の感想と評価

ヴェネツィア国際映画祭に銀獅子賞受賞作品にして、「トウキョウソナタ」の黒沢清監督によるスローで見所の少ない戦争スパイドラマ。NHK制作のテレビドラマの劇場版で、いかにもNHKが作ったという感じの当たり障りのない内容に終始する、最後まで見るのがしんどい作品です。

ストーリーは、たまたま仕事で訪れた満州で日本国軍が非人道的な行為をしていることを知った主人公の男が、妻と一緒に国家に歯向かってでも命を懸けて自分たちの正義を付き通そうとする、というものです。

本当ならものすごいエキサイティングな展開があって視聴者は夫婦の行方を手に汗握りながら見るような作品にしたかったんでしょうが、実際のところ大した興奮もなく、正義感、夫婦愛、人間性のいずれも伝わってこない、緩い戦争映画になっていました。

冒頭のシーンでいきなり、黒と白のスーツに身を包んだ男二人が現れ、建物の前で銃を構えるんですが、その構え方からして素人丸出しで下手なんですよ。大事な一発目のシーンなのに、あれでOK出しちゃう監督ってなんなんだろう。

さらに建物の中から出て来たスパイ容疑をかけられるイギリス人の男が英語のセリフをこれでもかというほど棒読みするんですよ。最初の数分で本気度の低さが伺えます。

邦画にちょこっと出てくるだけの外国人俳優ってまあもれなく演技が下手ですよね。日本にいる外国人タレントか、あるいは無名の俳優で、安く済ませようとしているからそうなるんですよ。早い話が、どうせ日本の視聴者はそこまで分からないよと思って舐めてるんでしょうね。終盤に船に出てくる黒人、白人のコンビもひどかったしね。

じゃあ、ひどいのは外国人だけなのか、というとそうじゃなく、蒼井優、高橋一生、東出昌大のみんながそれなりにひどい仕事をしていました。

そもそもセリフがセリフっぽすぎて、全然俳優の雰囲気やキャラとマッチしていないんですよ。蒼井優のわざとらしいおば様喋り、あれなんなんですか?

高橋一生のキザなエセ紳士みたいな喋り方も鼻につくし、絶対にあの時代の人たちはあんな喋り方しなかっただろって思っちゃいました。

ほかには美術のレベルの低さがやはり目立ちますね。基本、街並みのシーンはセット丸出しだし、なにより衣装が全部、数日前に作りましたみたいな変な新しさや不自然さがあるんですよ。

早い話がスタートラインにも立っていない出来の悪さで、これを良く、ヴェネチア映画祭に出品したなあ、と逆に感心しちゃいました。

エンタメ性は皆無に近く、スパイ映画なのにハラハラドキドキすることもありません。それより蒼井優と高橋一生がなんとなくまたイチャイチャしてるなあ、ぐらいの印象しか残りませんでした。

イチャイチャの仕方もNHK風の健全かつプラトニックイチャイチャで、服を着たまま強く抱きしめることが、普通の映画のベッドシーンに相当するんだそうです。

一番気になったのはなんでしょうね。日本中のどこで夫婦が逮捕されても、必ず東出昌大扮する津森泰治が事件を担当するところでしょうか。日本の憲兵ってあいつしかいないんですか?

コメント

  1. きのこ食べ過ぎ より:

    歴史ドラマとしても人間ドラマとしても破綻していますね。
    731部隊の蛮行をお得意のホラー演出で表現するあたりも、いい加減もう「小賢しい」印象しか受けませんでした。
    この監督が海外評論家の受けが妙に良い理由は未だに謎です。
    外国人観光客が来日時に好んで買っていくスナックで「わさビーフ」という商品がありますが、あれ日本国内だとそんなに人気ないんですよね。
    黒沢清=わさビーフみたいな感じです・

  2. ほぐし水 より:

    映画男さんのレビュー! あったらいいのにと思っていた作品なので嬉しいです。
    ただ、、最近観たはずなのに、もうだいぶ前に感じられる。。。
    そのへんが確かに30点かも、、

    同じ受賞作でも、かなり前の映画『オアシス』は、内容はうろ覚えだけれど、観た感触が残っています。

  3. どいどいを より:

    確かに衣装が酷かったですね。憲兵はあんな格好していません。普通の軍服に、襟章と腕章付けてるだけです。まともに考証もしてない。ホント、よくベネチアに出しましたよねぇ。「日本の戦争犯罪」を扱えば、何でも讃えられる、お花畑サヨク映画だと思いました。(そもそも731部隊の実写フィルムなんて残ってるんでしょうか?捏造ギリギリのような?)

  4. ヘイトフルヒロ より:

    自分は真逆の感想でした。蒼井優なんか演技巧すぎてびっくりした。役者からすれば演じることを演じるようなハードルをあえて与えられてるわけですから。
    あとニュース映画の後で出てくる河内山宗俊とか、病室が6号室だったりとか、細部の仕掛けが濱口竜介さんの脚本が黒沢映画に違うテイスト入れてくれて良いなと。