2017/10/25

カンパニー・メン (原題THE COMPANY MEN)

可もなく不可もない、いたって普通の映画。サプライズがないまま普通に話が進んでいき、思ったとおりの結末を迎える人間ドラマで、普通の演技しかできないベン・アフレックが妻子持ちの普通のサラリーマンを演じるという普通ずくしの一本。50点(100点満点)

カンパニー・メンのあらすじ

ボストンに本社を構える総合企業の販売部長として必死に働いてきたボビー(ベン・アフレック)は、ある日突然リストラを宣告される。すぐに再就職できると考えていたボビーだったが、現実は想像以上に厳しく解雇手当は底をつき、車も家も手放すことに。そんな中、工務店を営む義兄のもとで大工として働き始めた彼は、自身の生き方を見つめ直していく。

(シネマトゥデイより)

カンパニー・メンの感想

面白くないけど、つまらなくもない。笑えないけど、いらいらすることもない作品です。日常を描くことに成功も失敗もしていない極めて珍しい映画ともいえます。

この映画をなんとか見られる映画にしているのはクリス・クーパーでもなければトミーリージョーンズでもなく、ケビン・コスナーだったと思います。

ケビン・コスナーといえば、一時期主役で数々の映画に出演したイケメン俳優ですが、それが脇役をこなせるようになったというのがなにより新鮮でした。

なんとか数人の職人を食わせていける口の悪い大工の親方という役柄もぴったりで飾り気がなく、男気溢れる彼だけが唯一登場人物の中で人間味を感じさせてくれる存在でした。

失業中の義理の弟を気遣って給料袋に200ドル多く入れたり、従業員たちを先に帰らせて自分だけ残って仕事を続けたり、普通にかっこよかったです。

それにつけてベンアフレック演じるボビーは大企業で働いていたとか、MBA持っているだとかを自慢にしているような安っぽい男で、高望みばかりして再就職先がなかなか見つからず結局は家まで手放してしまうというほどの負け犬っぷりでした。

現実の世界にも今はろくな仕事もしていないのにやれおれはいい大学を出たとか、やれ昔は大企業で働いていたなどの過去を自慢する輩がたくさんいます。

日本国内ならまだしも海外に出てもそういう自慢をする日本人が必ずいてブラジルにも「おれは早稲田大学を出てるんだぞ」とか「ソニーで働いたときにはかなりいい給料もらってたんだぞ」などと自慢するバカを知っています。

このように所属する、あるいは所属していた組織の価値=自分の価値という考えをもっている人たちこそがこの映画でいうところのカンパニー・メンなのではないかと思います。そう考えるとカンパニー・メンの真価や本性が問われるのは会社にいるときよりむしろ会社を出たときなのかもしれませんね。

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