パピチャ未来へのランウェイはつまらない人権映画!感想とネタバレ

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アルジェリア人女性の自由、人権をベタなストーリーで訴えている期待外れ映画。実際にアルジェリアではありうることなんだろうけど、詰め込み過ぎた感が半端ないです。30点

パピチャ未来へのランウェイのあらすじ

ルームメイトと寮を抜け出しナイトクラブへ…!『パピチャ 未来へのランウェイ』冒頭映像

1990年代のアルジェリア。そこでは過激派のイスラム主義勢力によるテロがあちこちで起こっていた。

そんな中、ファッションデザイナーを夢見るネジュマは大学生活を満喫していた。彼女は親友のワシラと共に夜に家を抜け出し、ナイトクラブに行っては自作のドレスを売ったり、夜な夜な踊りあかしていた。

ところが街にはイスラム主義勢力によるヒジャブの着用を呼び掛けるポスターが多く貼られるようになり、日に日にネジュマのようなリベラルな女性たちが生きづらくなっていく。

そんなある日、姉のリンダが家を訪ねて来たイスラム過激派の女性に銃殺されてしまう。リンダはネジュマのファッションデザイナーとしての資質を称え、彼女の夢を応援してくれていた。

そこでネジュマは理不尽な社会に従うことを拒否し、大学で女性たちをモデルにしたファッションショーを開催することに決める。しかしそれは多くの議論と反対を呼ぶリスクの高いイベントだった。

パピチャ未来へのランウェイのキャスト

  • リナ・クードリ
  • シリン・ブティラ
  • アミラ・イルダ・ドゥアウダ
  • ザーラ・ドゥモンディ
  • ヤシン・ウイシャ

パピチャ未来へのランウェイの感想と評価

ムニア・メドゥール監督による、カンヌ映画祭で高い評価を受けたらしいアルジェリア映画。社会的には大変意義のある作品である一方で、話は退屈だし、ストーリー展開は読めちゃうし、なにかとわざとらしいフェミニスト映画です。

物語は、アルジェリア内戦の最中、自由奔放に生きるアルジェリアの女子大生が社会の制圧にも屈せずに命がけで自分のやりたいことを貫こうとする勇敢な姿を描いています。

ヒロインのネジュマは化粧をしたり、オシャレをしたり、ナイトクラブで踊ったりするのが好きな、いわば普通の女子大生。しかしイスラム主義の思想が広がるアルジェリアでは、肌の露出が多い服装をし、普段からアラビア語ではなくフランス語で話し、ヒジャブを使わない彼女は浮いた存在でした。

そんなネジュマは日常的に男たちからモラハラやセクハラを受けるも、決して男たちの高圧的な態度には屈せずに強い意志で跳ね返します。

また、女性の権利と自由を訴えるためにもネジュマは猛反対されているファッションショーを強行で実現しようとし、やがて命を狙われるはめになる、というのがストーリーの流れです。

リベラルなヒロインとイスラム主義者を対比させて、閉鎖的かつ女性の人権が侵害されているアルジェリア社会に一石を投じようという意図は伝わってきます。

ただ、リベラルな女性の描き方と、アルジェリアのモラル警察みたいな人々の描き方がそれぞれ極端で、両極端なエピソードを盛りすぎている印象を受けました。

まず、西洋文化に染まったアルジェリア女性たちはアメリカ音楽を聴き、フランス語を話し、穴の開いたジーンズを履き、タンクトップを着て、たばこを吸いながら大声で喋り、歌を歌い、ビキニでビーチに入り、結婚相手以外の男の子供を妊娠し、雨の中裸足でサッカーをする、というアルジェリアどころかブラジルの女性にもあんまりそんな奴いないよっていうほどのリベラルてんこ盛りの設定に違和感を覚えます。

そして姉が殺されたり、レイプ未遂に遭ったり、様々な脅しを受けたり、と不運や不幸が身に起こっているにも関わらず、フランス移住の話を蹴って、あえて自由のない国アルジェリアで自分の主義、思想を貫き通そうとするヒロインの行動も僕には到底理解できませんでした。

全くアルジェリアから出て行くチャンスがないならまだしも、ネジュマは自ら断ってるからね。私はここで幸せだ、家族も友達もここにいるから離れないとか言って。あれも恋人(男)の言いなりになりたくないっていう強い女性をアピールするためのシーンになっちゃってて、いちいちわざとらしいですよね。

理不尽な社会を変えようとか、間違ったことを正そうという行動力は確かにすごいことだし、尊敬に値します。

ただ、テロリストが力を持っているような環境下で、何が正しい、何が間違っているとか訴えところでナンセンスですよね。そこであえて声を大にして反抗し、自分の夢のために友人や家族を死なせてしまうことが果たして勇敢な行為と言えるのか疑問に思いました。

戦うっていう選択肢だけじゃなく、嫌な環境から逃げるっていう選択肢があってもいいのにね。まず、生き延びようよ。自由とか夢とかその後でしょ。

この映画の最大の皮肉は、監督もヒロインを演じた女優もアルジェリア出身ではあるものの、みんな海外移住組なんですよね。それなのに主人公のネジュマは断固として移住を拒否するキャラにしてるっていうね。

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