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フラクチャードは騙されるサスペンススリラー!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

それなりにゾクゾクワクワクできる娯楽ミステリー。ラストのオチもしっかりしていて気軽に楽しめる作品です。59点(100点満点)

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フラクチャードのあらすじ

サンクスギビングの日、レイは妻のジョアンと娘のペリーを乗せて家に帰ろうとしていた。途中、ペリーがトイレに行きたくなったために休憩所に寄った。

ところがレイが目を離した隙にペリーが工事現場から転落して頭を強く打ってしまう。ペリーを助けようとしたレイも同じく頭を強打し、意識が戻った頃にはペリーが横で倒れていた。

レイは朦朧とする中でペリーを起こし、急いで車を運転して病院に連れて行った。しかし病院には長蛇の列があり、娘の様態が心配なレイとジョアンはイライラを募らせるばかりだった。

やがてドクターにペリーの様態を見てもらうと、頭を強く打っているためCTを撮ったほうがいいと勧められる。CTの部屋には一人しか付き添うことができないと言われたのでレイは待合室で二人を待つことにした。

ところがいくら待ってもジョアンとペリーが戻ってくることはなかった。レイは不審に思い、病院で何か怪しいことが行われているに違いないと半ばパニックになりながらも自らジョアンとペリーを探すことにする。

フラクチャードのキャスト

  • サム・ワーシントン
  • リリー・レーブ
  • スティーヴン・トボロウスキー
  • アッジョア・アンドー
  • ルーシー・カプリ

フラクチャードの感想と評価

ワンダーランド駅で 」や「ザ・コール 緊急通報指令室」でお馴染みのブラッド・アンダーソン監督によるサスペンススリラー。

工事現場で落下し、頭を強く打った娘が妻と共に病院内で行方不明になってしまう様子を夫目線で描いたストーリーです。

ほとんどの出来事が病院内で起こるというスケールこそ小さい話ながら、設定がシンプルかつアイデアに溢れ、オチが二転三転するのがなかなか面白く、ラストはまんまと騙されました。

病院では一体なにが行われているのか。全ては頭を強打したレイの妄想なのか。それとも何者かによる陰謀か、といったところを推測しながら見る楽しみがあり、エンタメ映画として十分な仕上がりだと思います。上映時間も1時間半ほどなのでサクッと見れるのもいいです。

全体の雰囲気は、どこか「トワイライトゾーン」に似ています。超常現象、陰謀、記憶障害ものなどをミックスした感じですかね。

夫婦役のサム・ワーシントンとリリー・レーブの演技もさることながら、不親切そうな病院のスタッフの感じなど、なかなかそれぞれがいいパフォーマンスを見せています。

あんな病院だったら普通キレるわって思うかもしれないけど、海外の病院だとあんな感じの気の抜けた対応は結構ありますよね。

特に受付の女性の対応はリアルでしたね。病院に来ている患者たちはみんな急いで欲しいのに病院スタッフはお構いなしでのんびり仕事して、緊急事態でも全然取り合ってくれません。そんなときの家族のイライラが痛いほどわかりました。

主人公のレイから、家族がどこにいるのか確認してくれと言われると、受付の女性が内線で誰かと話すんですが、そのときに内線でほかのスタッフとプライベートなことを笑いながら喋りだしたりするのが最高ですね。ああいう腹立つことやる奴、本当にいるからね。

物語のオチはさておき、病院あるあるが結構詰まっていて、患者と病院との温度差がそのままレイの不信感につながっていく演出は説得力があってよかったです。

その一方で警察が協力的で、しっかりレイのことを信じて捜査しようとしてくれたのには驚きました。ああいう展開の場合、警察も全然主人公の話を聞いてくれないみたいなケースが多いので意外性がありました。

突っ込みどころがあるとすれば、あんなに意識朦朧として、記憶も定かでない中で、病院が事故現場からすぐ近くにあることをレイがはっきりと覚えていたという点ですかね。運転も自分でできちゃうのかよって思ったし。普通あの状況なら奥さんが運転しないか?

ラストはやっぱりそうか、と思った人や騙された、という人で分かれそうですね。ほかの衝撃のラスト系の映画と違って、答えをストーリーの中で一度明かしたうえで、再び騙すという手段を使っているのはなかなか斬新でした。

どうです、あなたは騙されましたか? それとも見破りました?

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