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クィア・アイ in Japanは文化を超えた変身番組!感想

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様々な分野で活躍するゲイの5人組が日本に乗り込んで、悩み相談をしていくバラエティー番組。普段抑制している生きている日本の男女が徐々に心を開いていく様子にはついつい感情移入してしまいます。65点(100点満点)

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クィア・アイ in Japanのあらすじ

深い悩みを抱える人のもとへ行き、その人がもっと自信を持てるように、そして幸せな人生を送れるように様々な方面からサポートするゲイの5人組、ファブ5。

5人はそれぞれ料理、ファッション、美容、インテリア、カルチャーのエキスパートで依頼者の外見と内面の両方をケアしていく。

そんな彼らが訪れたのは日本。日本特有のトラウマや問題を抱えた男女を果たして日本のことをほとんど何も知らないファブ5が言葉や文化の壁を乗り越えて解決できるのだろうか。

クィア・アイ in Japanのキャスト

  • 水原希子
  • 渡辺直美
  • ジョナサン
  • カラモ
  • ボビー
  • タン
  • アントニ

クィア・アイ in Japanの感想と評価

プロデューサーのデヴィッド・コリンズによるネットフリックス製作のリアリティーショー。

悩める男女をゲイのエキスパートたちがポジティブにハッピーに変身させていく番組で笑いあり、涙ありの企画になっています。

もともとLGBTコミュニティー向けに作られたようなところがありますが、変身願望がある人や自信が持てない人が、自分を肯定し、褒めて伸ばしてくれるファブ5と触れ合い、成長していく様子は、ストレートの人が見ても十分に楽しめるはずです。

特にこのシーズンは日本特有の疎外感や悩みを抱えた人たちが依頼主となっており、そこにゴリゴリの欧米カルチャーを持った5人が来て、日本人の悩みを聞いていく様子は文化や言葉を超えた人間性を感じさせるものとなっています。

ファブ5のメンバーたちはお喋りで、派手で、ポジティブで、ハッピーで、ハイテンションという、いかにもゲイのステレオタイプをなぞったような面子ですが、さすがエキスパートだけにそれぞれが人の話を聞くのが上手いですね。

それも上から目線じゃなく、ちゃんと一人一人に寄り添って、相手を認めて、褒めて、幸せになれるように手伝いをする、というスタンスで接しているのは見ていて気持ちよかったです。

参加者はそれぞれ、ホスピスで働き、自分の生活を全て犠牲にし、女性らしさを失ってしまった中年女性、セクシャリティーの違いから日本で自分らしく生きられない若いゲイの青年、いじめられた経験から自分の外見や体形を否定してしまう漫画家、そして妻との関係を見直したいコミュ障の男性の4人です。

まずこの4人を選んだキャスティングにセンスが感じられるし、それぞれの悩みがものすごく日本的で、外国人が見てもなかなか興味深いんじゃないでしょうか。

例えば、自分の家をホスピスとして使い、自分の寝る部屋すら持たないヨウコさんは死を迎えようとしている患者たちに付きっ切りの生活を送っています。

そのため自分のためのスペース、時間はなく、余裕のなさから女性を諦めたと自虐しているのが特徴で、いわば自己犠牲精神の塊みたいな女性でしたね。

そんなヨウコさんにファブ5のメンバーたちは自分をもっと大切にするようにアドバイスし、他人を助けることは素晴らしいけど、当然自分も幸せになるべきだし、女性として美しく生きたほうが楽しめるよ、といってヨウコさんにすっかり失っていた女性の部分を呼び覚まそうとするのはなかなか見ごたえがありました。

自己犠牲を美徳とする日本人と、自分のことを最優先するべきだという欧米人のファブ5の価値観がぶつかる瞬間は東洋文化VS西洋文化みたいで面白いですね。

ヨウコさんには姉を癌で失った過去があり、若くして姉を病院で死なせてしまったことに対して強い後悔があり、それがホスピスをやるきっかけになったそうです。

自己犠牲精神で生きているのも姉に対してなにもしてやれなかった償いのような意味もあるのかもしれませんね。

しかし本当に自己犠牲だけで生きたいならそうすればいいけど、どこか心の奥底で自分も幸せになりたい、という願望を潜ませて生きているから誰かが後押ししてあげたら変わるのも早いですね。

ちなみにファブ5が変えていくのは依頼者の外見はもちろん内面や生活拠点の家のデザインまでリニューアルしていきます。

特に家の変貌ぶりはニトリとかで買った材料で部屋を一新させるんですが、すごく奇麗にオシャレに仕上げてくれるのでテンション上がりますね。

一方でヨウコさんに限らず、外見や雰囲気については女性のほうが変わりやすいのかなぁ、という気もしました。漫画家のカエさんとかまさにそうでしたね。内面から美しくなって、外見にも効果が現れるっていう分かりやすい例だったんじゃないでしょうか。

その点男性陣は、精神面こそかなり救われていたもののそんなに外見的な変化はなかったかなという印象を受けました。

果たして彼らはみんなこの番組をきっかけに本当に変わっていくんですかね。またちょっとしたら元通りになってたりする危険性もありそうだけど、どうなんでしょうか。番組出演者のその後をリポートしても面白そう。

それにしてもファブ5のポジティブエネルギーはすごいですね。人の相談を受けるときに自分のトラウマもさらけ出しながら、話を聞く姿勢とか説得力があっていいね。

あと、ゲイの人たちってなんでボディータッチが多いんですかね。ゲイだと人の体を触ってもOKみたいな風潮ありません? あれすごい特権だよね。

できればあのテンションのまま、日本だけじゃなく、もっと閉鎖的な国やコミュニティーに入っていってもらいたいですね。アラブ社会でやったらすごいことになりそうだな。

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