T-34レジェンド・オブ・ウォーは漫画的戦争映画!感想とネタバレ

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テンポが良く、戦闘シーンにはそれなりの興奮があるものの、肝心なストーリーが間抜けで、大人が見る戦争映画じゃないです。

T-34 レジェンド・オブ・ウォーのあらすじ

800万人が熱狂した胸アツ戦車アクション/映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』予告編

1941年、新米士官イヴシュキンは基地に食糧を運ぶために部下と共に雪の中を運転していたところドイツ軍の戦車と遭遇する。

しかし戦車の機能を熟知している彼は、勇敢にも戦車に向かって車を走らせ、間一髪のところで銃弾を交わし、逃げることに成功する。

基地に着くと、人員不足もあってかイヴシュキンは戦車の指揮官に任命される。彼のミッションは、たった一台の戦車で迫りくるナチスを村で食い止めることだった。

圧倒的な数的不利に立たされながらも緻密な戦術とスキルでイヴシュキンはドイツ軍を追い込むが、その闘いで仲間のほとんどを失い、生き残ったイヴシュキンと運転手のステパンは捕虜にされてしまう。

3年後、ナチスの収容所では、ドイツ軍の新しい戦車を使った軍事訓練のためにターゲットとなる敵役を探していた。

そこでかつて戦車の指揮官をしていたイヴシュキンをはじめ、経験者である合計4人のロシア人捕虜が抜擢され、古いロシアの戦車T-34が与えられた。

軍事訓練の駒として選ばれた4人だったが、イヴシュキンは密かに脱獄を計画する。そしてたった一台の戦車に乗ってドイツ軍を敵に回し、大脱走を図るのだった。

T-34 レジェンド・オブ・ウォーのキャスト

  • アレクサンドル・ペトロフ
  • イリーナ・スタルシェンバウム
  • ヴィクトル・ドブロンラヴォフ

T-34 レジェンド・オブ・ウォーの感想と評価

アレクセイ・シドロフ監督による、ロシア国内で大ヒットしたらしい、リアリティーに欠ける戦争映画。

戦車のバトルシーンを売りにしたアクション劇で、ストーリーはそんなバカな!の連続で、ほぼ子供向けの漫画といってもいいです。

数的不利の中、決してあきらめずに悪の組織ナチスに立ち向かうロシア兵、といったロシア人の愛国心をくすぐるようなヒーロー要素が含まれているのがロシアで売れた要因でしょうね。

いわゆるプロパガンダ映画で、アメリカ軍を美し描いた戦争ものと同類です。違いといえば、お金のかけ方と演技、映像、脚本のクオリティーが低いことですかね。

ロシアはなにかとハリウッド映画でアメリカ人に敵役として描かれているんだから、どうせならアメリカ人をやっつける話にすればいいのにね。アメリカ人に気を使ってるんですか?

まず、映像がセット丸出しなのがいただけませんね。美術の技術が低いからか、昔の建物や道具も古さが感じられず、作ったばかりの新しさが出ちゃってるのがダメです。

戦車のバトルシーンではロシア映画界で初めて導入されたのかよっていうぐらい、マトリックス風弾丸スローモーションCGが自慢気に連発されるのが笑えます。あれが一番の売りなんですかね。

それも弾をギリギリのところで避けるのは人間じゃなくて、巨大な戦車だからね。あんなにターゲットが大きいのに全然命中しないってもはやギャグじゃん。銃弾を避ける技術が高いっていうより、射撃のスキルが低いんだろ。

バトルシーンはそれなりに面白くできているものの、迫力重視でスピード感にはどうしても欠ける部分がありました。

戦車は目立つし、小回りが利かないし、俊敏性がないので果たして逃走の手段に適しているかどうかという問題もありますよね。

そのためナチス軍をかなりしょぼく、ポンコツに描くことでバランスを取っていて、軍が総出を挙げて一台の戦車を捕まえようとしてもロシア人が強すぎてできないっていう異次元の設定になっていました。

軍事練習のために敵軍の捕虜に戦車を与えたり、わざわざ橋の上で戦車同士の一騎打ちをしたりストーリーは結構バカですよね。途中からロシア兵とナチス軍の戦いというより、戦車の指揮官同士の個人的な闘いになってたし。敵キャラなんて最後は一人で戦車を全部操縦してたしね。あんなことできるの?

ラストは敵の戦車を一台撃退しただけで、めでたしめでたしみたいな終わり方をしていて、すっきりしませんでした。燃料が無尽蔵にあるのも不思議だし、あの後、どうやって国境超えたんだよ。色々、端折すぎだろ。

それでも戦争映画ファンや戦車マニアにはたまらないのでしょうか。僕も戦争映画は好きなほうだけど、どうせ同じ戦車映画見るなら「フューリー」のほうが格好いいし、面白いかなぁ。

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