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築地ワンダーランドはお腹が空く映画!感想とネタバレ

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美味しそうな魚と自分の仕事に誇り思った労働者を通じて築地の魅力を映し出す渾身のドキュメンタリー。今すぐ築地市場に行きたくなる映画です。57点(100点満点)

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築地ワンダーランドのあらすじ

江戸時代の魚河岸にまでその起源をさかのぼることができる築地市場は、およそ80年の間庶民の食卓を潤してきた。そこでは仲卸と呼ばれる、卸売業者と小売業者などの仲介をする人々や、買い出しに訪れたプロの料理人たちが日々激しいやり取りを繰り返している。市場に惹(ひ)かれ、日本はもとより世界中から観光客が押し寄せる。

シネマトゥデイより

読者のAiuさんが紹介してくれた作品です。ありがとうございます。

築地ワンダーランドの感想

遠藤尚太郎監督による、築地市場を題材にした記録映画。ストーリー性は薄いものの、築地市場で働く人々のこだわり、人生観、哲学などが垣間見える日本的なお話です。

築地で売られる魚をめぐって卸売業者、小売業者、仲卸、料理人、消費者など多くの人々のつながりを感じられます。

映像がきれいで、撮り方が上手く、活きのいい魚や料理を見ているとお腹が空いてくるし、これを見ていると無性に寿司や刺身が食べたくなってきますね。「二郎は鮨の夢を見る」とセットで見たら、ヨダレが止まらなくなりそうです。

ところどころ英語になるので最初は外国人監督の映画なのかと思ってしまいましたが、日本映画だったんですね。海外視聴者向けに作ったような気配があるけれど、日本人が見ても楽しめる内容になっているし、センスがいいです。

築地って何?っていう人に対して、分かりやすく答えを出しているし、ただなんとなく市場のおっちゃんたちを撮っているだけでなく、開設当時の歴史からなぞって、代々その場所で働く人々が市場に対してどのような思い入れを抱き、魚に対して真摯に向き合ってきたか、また築地が日本人にとってどんな存在であるかを伝えています。

たまたま僕もこの前、日本に帰ったときに築地市場に行ってきたところだったので、その復習にもなりました。僕は東京出身なんですが、それまで築地に一度も足を運んだことはありませんでした。

多分、東京の人でもそういう人多いんじゃないかな。でもこの映画を見たら、どこの出身の人でも一度自分の目で見たくなるはずです。

実際に足を運んで印象的だったのは、この映画でも描かれているように市場の労働者がとても生き生きしている点です。

特に男たちはみんな男らしくていい顔していますよね。男性の草食化、ナヨナヨ化が進みつつある日本において、築地は野性味溢れる男たちの熱気を感じられる数少ない場所かもしれません。

この映画では移転については触れられていません。それをやると話が逸れるからあえてそうしているみたいですね。

豊洲に移転したらどうなるんですかね。効率、安全性、衛生面は改善するのかもしれないけど、整備された新しい市場に日本人や外国人を含む一般客が築地と同じような魅力を感じるのかは疑問です。あのレトロさがいいのに。

そもそも市場って汚くて、怪しくて、人間臭い雰囲気がいいんじゃないの?

コメント

  1. Aiu より:

    観てくださったのですね、ありがとうございます。私はこの映画を観て、日本の味覚で育ったことに感謝しました。市場で働く男性方の生き生きしてるところ、すごく共感です!日本の職人ってかっこいいなーと思いました。
    たしかに場内の建物を見ると、すぐにでも倒壊するんじゃないかと思うような部分もあります。移転も仕方ないのかなと…。銀座近くの一等地ですし。とはいえ、職人と観光客と色んなものが混然としてる面白さやエネルギーが、新しく整えて作った場所に生まれるとは思えず、寂しいです。

    • 映画男 より:

      見ました。映像が綺麗だったし、なかなかよかったです。市場の移転はどうなるんですかねぇ。