2017/11/17

アウトレイジ最終章


よさ気な雰囲気をかもしているのに、見れば見るほど段々つまんなくなっていく、やくざ映画。話の展開がワンパターンです。40点(100点満点)

アウトレイジ最終章のあらすじ

関東の山王会と関西の花菱会の間で起きたし烈な権力闘争の後、大友(ビートたけし)は韓国に拠点を移す。彼は日本と韓国の裏社会で暗躍する実力者張会長(金田時男)の下にいたが、ある時、韓国に出張中の花菱会の花田(ピエール瀧)が騒ぎを起こし、張会長の部下を殺害してしまう。この事件を発端に、張会長と花菱会の関係は険悪になり……。

シネマトゥデイより

アウトレイジ最終章の感想

北野武監督による、韓国マフィアと日本の関東関西のやくざが入り乱れる、バイオレンス犯罪ドラマ。前半はそれなりに興奮があるものの、後半から徐々に失速していく、ワンパターンな作品です。

物語は、韓国ではめを外した関西のやくざ幹部が、韓国の大物フィクサーの牛耳る縄張りで風俗嬢をボコボコにしたことが発端となり、関東、関西、韓国マフィアの間で抗争に発展していく様子を描いていきます。

序盤は、一つのトラブルが引き金になって、組員の殺人に発展し、組織同士の溝が広がっていく過程をエキサイティングに伝えていて期待を抱かさせる内容になっています。

ところが後半からは裏切りと報復の応酬があまりにも行き過ぎて、「もう面倒だからみんな殺しちゃえばいいじゃん」みたいな投げやりな展開になるのがいけませんね。

それにしても北野武監督のやくざ映画は見事なまでに枠にはまっていますよね。まず、何かしらのトラブルによって組同士の抗争が始まる>報復をする>みな殺しにする>最後は主人公が自殺する、あるいは殺される、というパターンが毎回同じです。正直、結構飽きました。

大御所の俳優ばかりを起用したせいか、やくざ映画の割には若さとパワーに欠けます。それをカバーしようとしてか、年配の登場人物たちが威勢を張って、精一杯汚い言葉を使い、迫力を出そうとしているけれど、組のトップたちの会話にしては、そのやり取りや内容がやけに幼稚に感じました。

あのぐらいの年齢の人たちだったら、馬鹿野郎とか、なめんなよ、とかギャーギャー言うより、礼儀正しく、静かに敬語で話したほうがよっぽど迫力あるのに、なんであんなにわめくんですかね。

滑舌が悪い人たちがギャーギャーわめくっていう点においてはジャンルや雰囲気こそ違えど前作の「龍三と七人の子分たち」とほぼ同じ映画なんじゃなかいのかと思えたぐらいです。

ベテラン俳優たちはやくざ幹部としての役回りだけを担っていればいいのになぜか幹部クラスの大物までもが敵の組に乗り込んでいって、殺人の実行役を果たしたり、やっていることは鉄砲玉と変わらないっていうのが笑えます。そもそも組員少なくないですか?

殺人の手口も前作や前々作ほど手が込んでおらず、土に埋めて自動車で轢くぐらいしか新しいネタはありませんでしたね。あとはほとんど銃殺だし。拳銃はまだいいとしても、日本でマシンガンはさすがにないわ。

僕はブラジルの映画館で見たんですが、ブラジル人の観客たちがなぜか殺人のシーンでゲラゲラ笑っていたのが不思議でした。

もしかすると外国人にとっては北野武監督=コメディー映画っていうイメージを持っている人が少なくないのかもしれませんね。

悲しいかな監督の意図って案外、外国人には伝わってなかったりするんですよね。もちろん日本人が外国映画見ても同じなんですが。

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