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映画ソウは結末が知りたくなるホラー!感想と製作裏話

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この記事は 約5 分で読めます。

ゲーム要素の強いアイデア満載のホラー映画。映像や演技は荒削りだけど、アイデアで勝負している好感の持てる作品です。50点(100点満点)

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映画ソウのあらすじ

目が覚めると、部屋の中央には死体。対角線上には足を鎖でつながれた2人の男、ゴードンとアダム。犯人が突如として始めたゲーム。

「君たちは死につつある」「6時までに相手を殺すか、自分が死ぬか」。与えられたのは、謎の猟奇殺人鬼「ジグソウ」からのメッセージが入ったカセットテープとテープレコーダー、弾丸1発、タバコ2本、着信用携帯電話、ノコギリ2本、写真。2人は犯人が部屋に残したヒントを手掛かりに、脱出しようとする。

一方、ジグソウを追っていたタップ元刑事は、異様な殺人現場に残された手がかりをもとに、ジグソウを追い詰める。

wikipediaより

映画ソウの感想

サンダンス映画祭絶賛された、大人気ホラーシリーズの序章。約120万ドルで製作された低予算映画にもかかわらず世界中で大ヒットを飛ばした作品です。

ある日、目が覚めたら二人の男がそれぞれバスルームの柱にチェーンで足をつながれていた、というシチュエーションホラーで、なぜ二人がそこにいるのか、犯人の目的は一体何なのかというのを、数々のトリックとともに種明かししていく内容になっています。

演出や展開はホラー漫画的で、グロいシーンやエグい下りはあるものの怖くはないです。むしろ次から次ぐへと犯人が繰り出す手の込んだ仕掛けをゲーム感覚で眺めていく映画ですね。

被害者が有刺鉄線に絡まって死んだり、頭が破壊されるクマのわなを被らされたり、こめかみをドリルで突き破られそうになったり、と殺しの手口までも漫画的です。

低予算なので、登場人物が少なく、演技も甘いし、映像も安っぽいです。ロケーションやセットにも限界を感じさせます。

しかしそこをアイデアとサプライズでカバーし、一本の映画に仕上げたのは評価に値するんじゃないでしょうか。くだらない箇所は多々あるものの、最後まで退屈せずに見れるし、結末を知りたくなるだけでも、B級ホラー映画にしては上出来だと思います。

映画ソウが面白いのは作品ではなく裏話

ストーリーはいかにも作り物っぽく、作品自体のクオリティーも低めですが、僕が惹かれたのはこの映画の製作秘話です。

オーストラリア出身の脚本家リー・ワネルと監督ジェームズ・ワンはもともと同じ映画学校の生徒で、なんとかして自分たちでお金を集めて映画を撮ろうと考えていました。

そのきっかけとなったのは自主製作ホラー「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」やダーレン・アロノフスキー監督の低予算映画「π(パイ)」の大成功を目の当たりにしたことです。

お金がなくても自分たちで映画を創れるということ確信した二人は、できるだけ低予算でできるストーリーを考えます。そこで浮かびあがったのが密室の中で二人の登場人物だけによるソウの物語だったのです。

もともとはエレベーターでストーリーを展開させるというアイデアもあったそうですが、それは没になり、結局トイレの中というシチュエーションに落ち着きました。

ちょうどその頃、リー・ワネルは仕事に疲れ果て、原因不明の偏頭痛に悩まされていました。脳に腫瘍があるに違いないと思った彼は医者に行きMRIを撮ったそうです。

そこで考え付いたのが、不治の病にかかり、余命わずかとなり、自暴自棄になったジグソウというキャラクーです。もし後少ししか生きられないと突然宣告されたら、自分だったらどうするだろうか、という状況がヒントになったそうです。

脚本を書き上げたリー・ワネルはジェームズ・ワンとお金を出し合い、3万ドルかき集めます。しかし密室に登場人物二人だけだったストーリーはその後どんどん膨らんでいき、とても3万ドルでは作れなくなってしまいました。

そこで二人はオーストラリアのプロデューサーたちから資金を募りますが結局集まらず、苦肉の策として映画の本場ハリウッドへと飛びます。

プレゼンテーションのために二人はまず7分間の短編映画を作り、これに5000ドル費やします。3万ドルしかないお金の中から5000ドル使い、旅費や滞在費などを払ったらそれこそ無一文です。しかし短編映画を作ったおかげで映画のイメージを伝えるのが容易になり、プロデューサー探しに功を奏したのでした。

結局、これがプロデューサーのグレッグ・ホフマンの目に留まり、映画化が実現。晴れて劇場公開となりました。ちなみにグレッグ・ホフマンはこの映画のためにプロダクションを設立し、ソウのシリーズ化で大成功しています。

本当はドリームワークスなどの大手プロダクションからも映画化のオファーがあったそうですが、リー・ワネルとジェームズ・ワンは自分たちの好きなように作ることにこだわったそうです。

脚本を書いたリー・ワネルが俳優として出演し、ジェームズ・ワンが監督をしたのもそのせいです。

その甲斐あって後にリー・ワネルはほかの映画の脚本も手がけるようになり、ジェームズ・ワンも「死霊館」シリーズや「インシディアス」シリーズ、そして「ワイルド・スピード SKY MISSION」などですっかり有名監督になりましたね。

製作費が欲しくて仕方がないときに大手の甘い誘いに乗らなかったことからも彼らの作品作りへの情熱が感じられますね。この映画は実は男前二人の一か八かの夢物語なのでした。

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コメント

  1. d より:

    確かに裏話の方が面白いですねw

  2. ソム より:

    こんにちは。
    ソウは1と2だけ面白かったような気がします。アメリカの続編ビジネスに見事に食われた感じがしてなりません。最近はザ・ファイナルの続編まで作ったらしいですね。「ファイナルじゃないじゃん、それ」ってツッコみたくなりました。

  3. RenoBank より:

    これも食わず嫌いでスルーしてきましたが、ブロガーさんのコメントを踏まえ1番みたら見事にハマりました。
    たしかに安っぽいけど案外面白いですね!

    こういう頭を使わないで鑑賞できる映画も好きなのですが、ジャケ買いするとたいがい裏切られます。
    その点、ここで紹介されてる作品は間違いありません。
    すごい安心感がありますネ。

    いま3番まで観終わり続編がイマイチのようですが、いけるとこまでいってみます。
    おすすめサイトのU-NEXTでは、全シリーズをまとめて分かりやすく陳列してあるのも最高です。

    • 映画男 より:

      アイデアと一作目はいいけど、続編を見るまでもないと思いますよー。はまったら最後7本も見ることになる危険なシリーズです。

      • RenoBank より:

        おっしゃるとおり。
        4番目は半分くらい寝てました。マンネリです、血みどろも一生分見たような気がします。

        関西は台風の影響でここ数日大シケが続いており、締め切った部屋でホラー系観るにはちょうどよいのですが、さすがに青い空が恋しくなってきました。
        離脱します。