2017/02/28

カエル少年失踪殺人事件(英題 Children)

実際にあった未解決事件を基にした韓国の怪奇殺人事件ドラマ。前半はそれほどでもないけれど、後半から気味の悪さが加速し、じわじわ面白くなってきます。66点(100点満点)

あらすじ

1991年3月26日、山のふもとの村で「カエルを捕まえにいく」と言って遊びに出た5人の小学生がこつ然と姿を消した。特ダネを狙うMBS放送のカン・ジスン(パク・ヨンウ)や犯人像の分析を行うファン教授(リュ・スンリョン)、捜査を担当するパク刑事(ソン・ドンイル)たちが事件を追う中、ある子どもの父親(ソン・ジル)に容疑が掛けられる。

シネマトゥデイより


文句

殺人の追憶」、「あいつの声」と並ぶ韓国の三大未解決事件を基にした作品で、殺人犯を追ったサイコスリラーです。行方不明になった5人の小学生をめぐってマスコミが被害者の両親を疑い、冤罪事件に発展していく、ただただ気の毒な話です。

前半は事件発生、中盤はマスコミによる両親に対する容疑のでっち上げ、後半は犯人の追跡、といった感じで構成されていて、ひとつの事件をめぐって様々な人間が嘆き苦しみ、翻弄されていく姿を映し出します。

普通の殺人事件と違うのは、5人の少年を一度に連れ去り、殺害した点にあります。5人の子供を手なずけるには顔見知りじゃないと無理だろうと推測されており、犯人は土地勘のある村外の人間ではないかと考えられています。

最初は子供たちの行方も検討が付かず、まだ生きているのではないかという可能性も残っていましたが、やがて5人の死体は山奥で見つかります。死体には明らかに外傷があり、また身体を縛った後も。

しかし一体どうやって5人を山奥まで連れていって殺害し、埋めたのかが謎で、こうした事件の異常性が恐怖を演出していきます。

それに加え被害者家族を演じた俳優たちの迫真の演技が素晴らしく、特に泣き演技が上手かったです。自分の子供の骨と対面したシーンの演技とかすごいですね。

一方、ストーリーにおけるメイン部分は冤罪事件のパートが占めていて、犯人を追っていく後半部分は付け足した感がありました。後半から一気にフィクションっぽくなり、リアリティーが失われていくのが残念です。

”犯人”として登場する男との格闘シーンなんてばっさりカットしてもいいですよね、そもそもなんの証拠もないんだし。過去に冤罪をふっかけたジャーナリストがまた直感だけで犯人と決め付けてるのが笑えました。あいつ全然反省してないじゃないですか。

マスコミが騒いだだけで証拠もないのに警察まで動き出し、被害者家族の家の庭を掘り起こしたり、コンクリートの壁を壊していく下りなんかは、人間の嫌な部分が出ていました。

あのときの両親の気持ちを考えたら、可哀相を通り過ぎて絶望すら覚えます。子供が行方不明になったり、殺害されるとなにかと家族が疑われるのは韓国に限ったことじゃないけれど、疑われて報道された時点で家族の精神的、肉体的な苦痛は計り知れないんだから、容疑が晴れたら相当な賠償をするべきです。マスコミの無責任さはどこの国も変わらないんですかね。

それにしても韓国ってえげつない怪奇事件が起こりますね。また、そういった事件が次々と映画化されていき、しっかり面白い映画に仕上がっているのがすごいです。

ただ、どの韓国スリラーも演出と展開が似通っているのが気になるところです。監督は違うのにみんな同じ人が撮ったかのように感じるのはお互いにパクり合ってるからなのでしょうか。

基本、どの作品も警察が無実の男を非難してぶん殴って、でも犯人じゃなかった、真犯人は他にいるみたいな展開になりますよね。そろそろ新しい展開を考えないといけませんね。

>>「カエル少年失踪殺人事件」はU-NEXTで視聴できます

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう