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奇跡のシンフォニーは主人公が不真面目!ネタバレと感想

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augustrush

カーステン・シェリダン監督による、生まれつき耳が良く、音楽の才能のある少年が生き別れた両親を探す、不真面目な人たちを美化しまくったダメダメ感動作。何度も見ても初めて見たかのような錯覚を覚える記憶に残らない一本。30点(100点満点)

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奇跡のシンフォニーのあらすじ

孤児院で育ったエヴァン(フレディ・ハイモア)には豊かな音楽の才能が備わっていた。ある晩、エヴァンは不思議な音を追い、施設からマンハッタンへと導かれる。さまざまな出会いにより、エヴァンの音楽の才能は開花。同じころ、離ればなれとなっていた両親も、それぞれの思いを胸にニューヨークへと赴いていた。

シネマトゥディより


読者のあじわいさんからのリクエストです。ありがとうございます。

奇跡のシンフォニーの感想

話が上手いことまとまりすぎた感動狙いの作品です。途中まで「へえ、そうなんだぁ」と思いながら見ていたんですが、終盤で「そういえばこの映画昔見たことあるわ」とやっと思い出した、その程度の映画です。

全体的になんだか美しく描いているけれども、登場人物たちは結構不真面目ですよね。まずエヴァン君は音楽家の若い男女の間に生まれるんですが、若い男女の馴れ初めはビルの屋上で空を見ていたことから始まって、その日のうちに意気投合して、屋上でそのまま男女の仲になり、女はエヴァン君を身ごもってしまいます。

ビルの屋上にいた男とその場でいきなりやる女も女ですが、妊娠させる男も男で、二人はどう見ても後先考えてない行きずりの「痛いカップル」じゃないですか。

行きずりの男女が愛し合い、子供を作ってしまうこと自体はよくある話で、格好良くいえば「運命」とも言えるでしょう。じゃあその運命の相手に出会ったんだったら女は翌日ちゃんと待ち合わせの場所に行かないとダメですよ。父親が厳しいとかそんなこと関係ないから。

父親に言いくるめられて、車に乗せられてる時点であの女は自分の人生に対しても恋に対して不真面目なんですよ。そんな女の父親もまた娘が病院でダウンしている間に勝手に赤ん坊を養子に出してしまう、といったモラルの欠片もないような人間で、この親にしてこの娘あり、といった感じでした。

エヴァン君だって、素直で優しくていい子みたいな描写だったけれど、施設を勝手に出てきちゃダメでしょ。職員の人たちが心配するんだから。それを「音楽に呼ばれて気づいたらニューヨークのマンハッタンにいました」って。お前は夢見心地のバックパッカーかよって。

芸名をつけるのにしてもトラックに書かれていた「August Rush」をそのまま二次利用したり、大事なコンサートの前日に練習を放棄したのに本番にはまた登場したり、エヴァン君もエヴァン君で周囲に迷惑かけまくりでしたね。それで家族が再会して「奇跡のシンフォニー」なんて言われてもね。

感性だけで生きている奴らはこれだから困るんですよ。なんでもかんでも「フィーリング」で済ませるでしょ。約束はすっぽかすは、人に迷惑かけるは、それでも絶対にあいつらは謝らないですからね。もう一度見たら分かるけど、美しく描かれている男、女、エヴァン君のうち誰一人謝らないから。

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コメント

  1. あじわい より:

    リクエストに応えていただきありがとうございます。

    見たときから、きれいな感動作のはずなのに
    どこか解せぬ気持ちを持っていたのですが、なるほどすっきりしました。両親に目を向けて、もう1度見てみようと思います。

    切り口が心地よい「文句」これからも読ませていただきます。ありがとうございました。

    • 映画男 より:

      あじわいさん

      リクエスト&コメントありがとうございます。めちゃくちゃな両親と息子でしたね。