2016/04/16

JOY(ジョイ)

Joy

子持ちバツ一の肝っ玉お母さんが厳しいビジネスの世界で成功と転落を味わる様子を描いたビジネス映画。中盤までコメディータッチで、後半からシリアスになっていくサクセスストーリーで、営業職やビジネスに関わる人におすすめです。53点(100点満点)

あらすじ

舞台は1989年のアメリカ。ジョイ・マンガーノは航空会社イースタン・エアラインで勤務する傍ら二人の子供や家族の面倒に追われる、ただの”忙しい女性”に過ぎなかった。そんなジョイにある日、突然あるアイデアが浮かぶ。モップを使っていたときにガラスで手を切ったことから、モップの先に触れずに掃除ができるようになる新型モップの構想を思いついたのだ。そこでジョイは父親の恋人に頼んで出資してもらい、全てを投げ出しモップビジネスに挑戦する。

文句

実在する女性、ジョイ・マンガーノの半生を基にした映画で今年の「アカデミー賞」では本作でヒロインを演じたジェニファー・ローレンスが主演女優賞にノミネートされています。

実在するジョイ・マンガーノは、バツいち子持ちの人生からやり手のビジネスウーマンへと出世した人物らしく、彼女の代表的な商品がこのミラクルモップだそうです。

miracle

実際の本人出演の映像がこちらです。

このモップが飛ぶように売れたことで巨額の富を得た、というまさにアメリカンドリームを体現している女性です。物語はそんなジョイ・マンガーノが、子供や離婚した両親の面倒を見るのに追われ、自分のやりたいことがあってもなかなか実現できないという”負け組”風の生活からスタートします。

そんな中、ある日突然モップのアイデアを思いつき、商品開発、売り込み、TV出演にまでこぎつけます。そしてそこから一気に成功と転落の両方を経験するというのがおおよそのストーリーの流れです。

どこまでが事実に基づいているのかは分かりませんが、成功も失敗もあまりにも簡単に起こるのがいかにもハリウッド的でしたね。もうちょっと時間をかけてどのようにして商品を開発していったのか、販売につなげたのか、TV出演にこぎつけたのかを描いて欲しかったです。あんなに簡単にTVに出られないでしょ、って突っ込みたくなりましたね。

ジョイの家族たちもアホばっかりで、簡単に騙されたり、横槍を入れたり、もっといいアイデアがあるとか言い出したり、これだからファミリービジネスは嫌だなあ、と思えてきます。ジョイが転落していく下りも、会社や弁護士の決断や行動がお粗末すぎて、リアリティーに欠けます。

振り返ってみると、ジェニファー・ローレンスの独壇場といった映画で、ほかの俳優たちはそれほどインパクトを残していませんでした。ジェニファー・ローレンスの演技も悪くはないけど、やっぱりノミネート止まりが妥当だと思います。つまりのところストーリーも演技も普通っていうことですね。

ただ、どこにでもいる子持ちの女性が、自分のアイデアで商品を作り、自ら売り込みに行き、成功を手にしたというストーリー自体は、ビジネスの世界で生きている人にとっては間違いなく大きなモチベーションとなるでしょう。同じサクセスストーリーでも「マイ・インターン」よりは大分まともな映画です。