マイレージ・マイライフ(原題 UP IN THE AIR)


14点(100点満点)

ストーリー

仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バック パックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会 い、意気投合するが……。

(Yahoo映画より)

文句
ヤング≒アダルト」のジェイソン・ライトマン監督による今年のオスカーノミネート作品のひとつ。ストーリーが薄っぺらいうえジョージ・クルーニーの演技が甘ったるく、コメディーにも、ドラマにも、ラブストーリーにもなりきれていない駄作。これを見て恥ずかしくならなかったら、自分自身を疑ったほうがいい。

アメリカ映画には感動を誘うシーンの前に必ず誰かが誰かにアドバイスをして、アドバイスを受けた人が「そうか、よしわかった、オレがんばる」とあまりにも簡単に考えや意見を変えてしまう、というお約束のパターンがあって、そういうシーンを見る度に、アメリカ人ってあんなに素直だったっけ?って首を傾げたくなります。あんなに自己主張の激しい国民が、他人にちょっといい話をされたぐらいで性格も、行動も瞬時に変えられるわけがないんだから。アメリカ人が自分たちを物分かりのいい大人みたいに描いちゃってるところがまず全然わかってないですね。自分を知れ、自分を。

ただ、ライアンが掲げていたバッグに入らない荷物はいっさい背負わない、というポリシーはなかなか男らしくていいですね。バッグに入らない荷物とは物質的なものだけでなく、恋人も家族も含まれていて、それらを背負うと身動きが取れなくなる。だからオレは常に実際的に生きるんだ、という生き方を実践するのは決して簡単なことではないでしょう。そんなポリシーを持ちながらもなお女に心奪われ、希望を見出し、仕事を投げ捨ててでも会いに行ってしまうところなんかは男の悲しい性です。それに対するアレックスの態度といったら自分勝手、冷酷無情などの言葉だけでは物足りないほどで、唯一登場人物が「アメリカ人っぽいなあ、いるいるこういう奴」と思えたのはあの瞬間だけでした。ライアンのように結婚なんてしたくない、子供なんて持ちたくない、と世の男が思うのは間違いなくアレックスのような悪女のせいです。

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コメント

  1. banana split   より:

    そうなんですよ。期待して行ったせいか、映画のまとまりの悪さというか、薄っぺらさ、どっちつかずな感じに残念になりました。何で、ウィットに富んでいるって評されていたのか、分からないと思いました。

  2. ジョージ より:

    内容は薄っぺらとは思わなかったが…。
    見る人の頭のレベルも人それぞれ。
    あれ以上複雑にすると安っぽくもなるし、作った者の主張も見えずらくなると思う。

  3. kaorin より:

    自分はこの作品、相当気に入ってます。
    割り切れない男性の心情を非常に良く表現してると感じて。
    映画館のあとも何度も何度もDVD見てしまってます。
    カコワルイ男をジョージが見事に演じています。
    ださいです、情けない…でもこういうの、男の純情ってゆーんじゃないかしらん、と中年女性の自分は思ってしまいます。
    男性の視点とは違うのかもしれませんが。

    • 映画男 映画男 より:

      kaorinさん
      コメントありがとうございました。やっぱり男女で映画の見方には差があると思います。監督が男か女かでも変ってくるんじゃないでしょうか。この映画のライアンが掲げていたバッグに入らない荷物はいっさい背負わない、というポリシーは好きです。