2016/02/13

マーターズ(原題MARTYRS)

martyrs-original

登場人物の女性たちがひたすら殴られたり、刺されたりするだけの気持ち悪いホラーで、オチがしょうもなさすぎる興奮度ゼロの映画。これを見て楽しんでいる人の神経を疑いたくなります。11点(100点満点)


あらすじ

1970年代のフランス、何者かに拉致監禁され、長期にわたり虐待を受け続けた少女リュシー(ジェシー・パム)は自力で逃げ出し、傷だらけの状態で発見される。養護施設に収容された彼女は心を閉ざしていたが、同年代の少女アンナ(エリカ・スコット)にだけは心を許していた。15年後、リュシー(ミレーヌ・ジャンパノイ)は自分を監禁した相手を発見し、猟銃を手に犯人宅を訪れる。

シネマトゥディより

読者のセプさんのリクエストです。ありがとうございます。

文句

ホラー映画の中でも最もしょうもないジャンルがエグいシーンばかりを集めたスプラッター映画です。登場人物をとにかく流血させて、体の一部を切断したり、刺したりして、「どうだ、怖いだろ?」と監督が得意気になるタイプの作品です。それはちょうどセクシーな女優のお色気シーンばかりを集めて男を興奮させたり、子供を病気にさせてお母さんたちを泣かせたりするのと同じ手法です。

本当に頭のいいホラー監督は映像だけでなく、心理を揺さぶるような恐怖を与えようと努力しますが、この監督にはそれが無理だったのでしょう。逆に初めから終わりまでとにかく女性を傷つけまくります。カッターで背中を切ったり、剃刀で腕を切ったり、気絶する女性を叩き起こしてまた殴る、という常人ではとても目を開けていられないような映像をこれでもかというぐらい用意しています。

しかし両目を塞ぎたくなるのは別に怖いからじゃありません。痛くて、気持ち悪いからです。そこを監督が分かってないとダメです。背筋がぞっとする感覚じゃなくて、嫌いな奴の顔を長時間見る感覚なのです。ホラー映画を見る前に僕はいつもひとつのお願いをします。「お願いだから怖がらせてよ」と。だけどほとんどのホラー映画は怖くないからホラー映画自体があまり好きになれないのです。

なんですか、あのオチは? 散々女性を監禁して、殴って、全身の皮膚をはいで、「死後の世界が見たかった」って。馬鹿じゃないの。そんなに死後の世界に興味があるなら、お前が自分で死ねばいいじゃん。なんで人づてで感想聞こうとしてるの?

「ねえねえ、死後の世界ってどんなだったの?」

「いやあ、ダイナミックでしたねえ」

「やっぱり? でどんなふうに?」

「とにかく、青っぽかったですね、いや、緑だったかな」

どうせこんな会話にしかならないでしょ。なによりリアリティーがないんだよ、リアリティーが。あの世界に警察とか医者は一人もいないんですか? なんで監禁されてた全身傷だらけの女性を主人公が見つけたのに自分で治療しようとするんだよ。まずは救急車呼ぶだろ。あれだけ切り傷だらけだったら、バスタブに入れたらヒリヒリ半端ないじゃないですか。登場人物みんな馬鹿じゃないですか。

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