
犬の無邪気さをダシにして恐怖と感動を誘おうとする、あざといホラー映画。嫌いです。7点
GOOD BOYグッドボーイのあらすじ
慢性的な肺疾患を抱えるトッドは、犬のインディと共にニューヨークから亡くなった祖父が残した人里離れた家へ引っ越してくる。トッドの妹ヴェラは、兄がその家で孤立して暮らすことを心配しており、その家には幽霊が出て、祖父の死にも関係しているのではないかと疑っている。
犬のインディは家に来た直後から、何者かの気配を感じ始める。それは影の中に現れ、ときには泥まみれの黒い骸骨のような姿をしていた。森を歩いていたインディとトッドは、長年この土地に住む隣人リチャードと出会う。
リチャードは、森にキツネ用の罠を仕掛けているから気をつけろと警告する。
さらに彼は、トッドの祖父の遺体を発見したのは自分だと話し、その時以来、祖父の飼っていたゴールデンレトリバーのバンディットは行方不明のままだという。
インディは繰り返し家の中で黒い存在を目撃し、さらにバンディットの幻影にも遭遇する。
その幻影に導かれるように2階へ行ったインディは、衣装ダンスの下からバンディットのものだったバンダナを見つける。
またインディは、黒い存在に襲われる悪夢を何度も見るようになる。さらに、トッドの祖父の幻も目にするが、祖父もまたトッドと同じような病気で家の中で亡くなったらしいことが示唆される。その一方で、トッドの病状は悪化していくのだった。
GOOD BOYグッドボーイのキャスト

- ラリー・フェセンデン
- シェーン・ジェンセン
- アリエル・フリードマン
GOOD BOYグッドボーイの感想と評価

ベン・レオンバーグ監督による、犬と飼い主に起こる怪奇現象をつづった犬目線のホラー映画。終始犬の視点で話が進んでいくという点は斬新ではあるものの、中身はなんてことのない空っぽの雰囲気ホラーでした。
海外で評価が良かったので見たんですが、まあつまんなかったです。登場人物はわずか数人。セリフ少な目。説明ほぼなしで、ぼそぼそ語られる会話の中からストーリーを悟ってくれよといわんばかりの作りになっていて、屋敷の中で起こる現象が幽霊なのか、病気なのか、呪いなのか、比喩なのかをはっきりさせず、解釈を視聴者にゆだねるというより、特別アイデアがないという印象を残します。
家の持ち主である祖父が過去に不審な死を遂げたという話になっているんだけど、それも深くは触れず、またその一方でトッドの病気についても末期であるという限定的な情報のみ知らされていて、呪い路線で行きたいのか、病を抱えたトッドの生死のはざまの状況を描きたいのかもはっきりしません。なにより眠くなるだけで全く怖くないというのが最大の問題でしょう。ホラーなんだったら怖がらせてお願いだから。
なんだよ、あのヴェノムみたいなドロドロお化けは。あれは死のメタファーなんですか? いずれにしろしょぼすぎだろ。
それに対して、いやいやこれはただのホラーじゃなくて、実は犬と飼い主の愛の物語なんだよ、とか言い出す奴がいそうで気持ち悪いです。うるせえよって。
飼い主の顔も見せず、どうやって感情移入しろっていうのよ。ずっと犬だけゴリ押しして犬の顔だけ見せられてもね。
それについてもやれ犬は、人の顔全体をじっと観察する生き物じゃない。むしろ声、足音、匂いを感じ取る生き物だ、とか言うんでしょ。そんなこと言い出すんだったら、色の識別だって犬は人間のようにできないんだから、映像も鮮明にするんじゃねえよ。犬目線にこだわってんのかこだわってないのかどっちなんだよ。
なんていうか鑑賞後、犬のユーチューブチャンネル見せられた気分になりましたね。犬好きはキャーキャー言うんでしょうね。テイストは変えてても結局やっていることはハチ公物語の二番煎じなんだよね。
僕も犬飼ってるんだけど、全然他人の犬とか興味ないから犬だけ見せられてもなんとも思いませんでした。そもそも犬好き、猫好きアピールしてくる奴にまともな奴いないでしょ。だからこういう映画見せられても全く刺さらないから。


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