とりあえず人気俳優集めました感が強いフェイク沖縄映画。3時間延々と人の名前を呼び続けるだけの話です。28点
宝島のあらすじ
米国支配下にあった1952年の沖縄で、米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。リーダーのオン、グスク、ヤマコ、レイの4人はグループの中心人物だった。ところがある晩、嘉手納空軍基地に忍び込んだ夜、見つかって米軍と銃撃戦になってしまう。
リーダーのオンは負傷し、自分のことはいいから先に行けとメンバーたちに指示した。その流れでグループのメンバーたちは逃げ惑い、それぞれバラバラに深い森林へと入っていく。そのときグスクは森林の中で女性の叫び声を聞いていた。レイは米兵に捕まり、グスクとヤマコたちだけがなんとか逃げ切ることができたのだった。
しかし肝心なオンはその日以来消息不明になり、みんなの心配のタネとなる。やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、それぞれが別々の道を歩む。その間も彼はずっとオンの行方を気にしながら生きていくのだった。
やがてアメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。
宝島のキャスト

- 妻夫木聡
- 広瀬すず
- 窪田正孝
- 瀧内公美
- 尚玄
- 永山瑛太
宝島の感想と評価

るろうに剣心シリーズで知られる大友啓史監督による、同名小説を基にした沖縄の歴史ドラマ。
実際に起きた出来事とストーリーを絡めている割には、フィクション色が強すぎるのと、演技、演出が下手なのと、リアリティーがないせいで、とても真剣に見れませんでした。こだわりが感じられないし、なんで登場人物たちは終始あんなにギャーギャー喋るんだろうか。
この時代に3時間超えの長編映画を作るっていうのもなかなかの勝負ですよね。よっぽど視聴者のニーズを分かってないか、編集が下手でカットできなかったのか、あるいはその両方か。見終わった後、なんでこんなに時間が必要だったのかさっぱり理解できませんでした。そのぐらい中身空っぽなんですよ。
ほぼほぼ沖縄で起きたこと関係ないもんね。戦果アギヤー、コザ暴動、沖縄返還運動とか描いてリアリティーを出そうとしてはいるけど、結局全てのエピソードはオンちゃんに行きつくっていうね。
なんなら「オンちゃん」っていうセリフを半分にするだけでも、あと30分は短くできたはずです。それぐらい、みんながみんな「オンちゃん、オンちゃん、オンちゃん、オンちゃん」うるさいんですよ。行方不明になって2,3年言ってるならわかる。20年だからね。タイトル「オンちゃんを探せ」に変えろよ。
両親がいなくなった息子のことを思って20年言い続けるならいいでしょう。でもそうじゃなしに、オンちゃんの恋人やオンちゃんの子分たちが大分いい歳になってもまだ言ってるんですよ。オンちゃんをオチのフリに使って、3時間ずっと謎にしつつ、最後でオンちゃんがどうなったかを見せて、めでたしめでたしみたいに幕が閉じるのまじ受けるんだけど。
ところで最後の種明かしシーンは、誰目線の回想なの? ウタの回想なのだとしたら、赤ちゃんから3歳ぐらいのときの記憶たどってるってこと? それとウタ負傷しているんだからビーチなんて行ってねえで早く病院連れてけよ。
序盤でオンちゃんがいなくなってからは、オンちゃんの弟でヤクザのレイと刑事になったグスクがオンちゃんの女、ヤマコをめぐって、ずっと大学生の三角関係みたいなことを繰り広げるんですが、あれも寒いですね。
かといって誰かがヤマコを抱くわけでもないし、そのくせ三角関係を崩さないためにも、しばらく誰もほかのパートナーを作れないっていう息苦しい設定になっていて笑えました。ヤマコも一途な女みたいなキャラにされてるから、おちおち恋人も作れないんですよ。なんなら米兵と付き合っちゃえばいいのに。それでみんなでまた揉めるっていうコントしたらいいじゃないですか。
ご都合主義なのが、主要登場人物たち全員反米主義者のくせに、みんな英語喋れるんだよね。なんなら現代の沖縄県民より喋れるもん。ヤマコなんて絶対クラブ通いして黒人と付き合ってただろっていうぐらいノリノリで喋ってるし、そのうちラップ調で語り始めるんじゃないかと思って冷や冷やしました。
なんなんでしょうね。この安っぽさと、作り物っぽさ。これだけアイデンティティーがはっきりした映画なのに、キャストのほとんどが沖縄出身じゃないっていうのも舐めてるし、顔に化粧塗りまくって肌を浅黒くしたら沖縄人に見えるでしょ?みたいなメイクも腹立つし、なんなら撮影ですら沖縄で撮ってない可能性高そうです。ほとんどが即席で作ったセットみたいなシーンばかりだったし、ロケも千葉じゃないの?


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