ホール・イン・ザ・グラウンドはいまいち!感想とラストのネタバレ

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雰囲気とラストのオチ重視の雰囲気ホラー。もっとテンポが良くて、怖かったらよかったんだけど、物足りなかったです。43点(100点満点)

ホール・イン・ザ・グラウンドのあらすじ

『ホール・イン・ザ・グラウンド』予告

シングルマザーのサラは、夫を別れ、一人息子のクリスを連れてアイルランドの田舎町にやって来る。

サラはクリスと二人で自然豊かな場所に家を借りて、新しい生活を始めようとしていた。

車で家に着く道中、サラはよそ見をしてしまい、あともう少しのところで老婆を轢きそうになってしまう。

車を降りて老婆に話に行くと、老婆は正気を失ってなにやらブツブツ独り言を言っていた。気味が悪くなったサラはそのまま家に向かって車を走らせた。

別の日、また家の近くで同じ老婆と遭遇すると、今度は老婆はクリスを見ながらサラに「彼はあなたの子供じゃない」と言うのだった。

老婆は昔自分の最愛息子を亡くしていた。それ以来精神に病を抱えるようになったそうだった。

しかしサラは老婆のいうことが忘れられなかった。そんな中、息子のクリスの様子がおかしくなり、まるで別人のようになっていく。

ホール・イン・ザ・グラウンドのキャスト

  • サーナ・カーズレイク
  • ジェームズ・コスモ
  • シモーヌ・カービー
  • スティーブ・ウォール
  • ジェームズ・クイン・マーキー

ホール・イン・ザ・グラウンドの感想と評価

リー・クローニン監督による、深読み人間たちが喜びそうな特別怖くないホラー映画。スローで本題に入るまでに1時間ぐらい要し、ラストにちょこっと盛り上げては終わっていくタイプの作品です。

終始薄暗い映像のせいで、何が起こっているのかが見えにくいうえ、ストーリーに説明が少ないため、理解しないまま終わっていくか、あるいは想像を膨らませて楽しめるか、意見が分かれそうです。僕にとっては退屈な映画でした。

特に後半に見どころを集中させていて、前半に力を抜きすぎていて、ほとんど何も起こらないのがダメですね。じわじわと何かが起こりそうな雰囲気だけで間を持たせるとか、今の時代に合っていないんですよ。

物語が本題に入っていくのは、息子のクリスの様子がおかしくなってからです。クリスがまるで本人ではないかのような行動をしはじめ、テーブルを付き飛ばしたり、ベッドでこそこそ虫を食べたり、と不気味な場面に出くわします。

そこから母親のサラはクリスを疑い出し、クリスがサラを恐怖に陥れる、という流れになっています。

といっても、おどけない少年のクリスが突然暴れ出したところで、それほど恐怖を生み出せてないんですよね。

その原因は間違いなく、クリス役の子役俳優とサラ役を演じたサーナ・カーズレイクのパフォーマンスがいまいちだったからでしょう。あの二人のやり取りに大部分の時間を割いていたのが間違いでしたね。

特に演じたサーナ・カーズレイクはどこかスカーレット・ヨハンソンの大根演技を彷彿させるものがありますね。

ラストにちょこちょこっとしたオチと謎を残して終わるんですが、それだけがこの映画の唯一楽しめるポイントでしょう。

あのエンディングをどう解釈するのかで盛り上がれる人は、そこそこ満足しちゃうのかもなぁ。最後にオチがあるとかないとかより、やっぱりホラーは怖くなくちゃね。

あと、色々と突っ込みどころもあるんですよ。いくら離婚したからといって、いきなり若いシングルマザーが不便なド田舎の山奥に息子を連れて住みに行かないじゃないですか。

それも二人で住むのにこんなにでかい家を選ぶ? 両親が住んでるとかならまだしもね、一人であんな辺鄙な場所で子供を育てるなんて余計に生活が大変になるでしょ。

あと、土に顔を埋められて死んでいたおばあちゃんは、鳥に死体を食べられてたけど、どんだけ短期間で腐敗してるのって話じゃないですか。旦那も一緒に住んでるんだから普通それまでに気づくでしょ。

挙句の果てにサラは家に火を付けて、そのまま平気な顔して田舎を出ていってましたね。あういうことすると山火事になるから止めてね、本当に。

多分、ああいう無責任のところが離婚の理由だったんじゃないかと思うんですよ。

結婚していたときは旦那に頭を殴られたって言ってたけど、家に火を付けて知らん顔するようなことを普段からもしやってたんだったら、そりゃ殴られるよ。

ホール・イン・ザ・グラウンドのネタバレとラストの解釈

エイリアンの侵攻説

最初にサラとクリスが森へ行ったとき、空にはUFOが今まさに墜落しようとしているかのような雲ができていましたね。

あのとき先に森に入った息子とエイリアンが入れ替わった、と考えられそうです。クリスの様子がおかしくなってからサラは、家の近くの森の中にある大きな穴に入ります。あそこに何か秘密があると思ったからです。

すると、穴に吸い込まれるようにして落ちたサラは、洞窟の中でエイリアンのような生き物と遭遇するのでした。そしてそこにはなんと本物のクリスも気絶した状態で倒れていたのです。

エイリアンは、変幻自在に人間と同じ姿に変身できるようでした。彼女の腕を掴んだエイリアンがサラの姿になったのはそのためです。

連れて帰ったクリスは偽物説

本物をクリスを救出したサラは、クリスの姿をしたエイリアンを部屋に閉じ込めたまま、家に火をつけて町を出ます。家の中からは彼の叫び声がこだまするのでした。

そしてサラは都会に戻り、また新しい生活を始めます。しかしサラは連れて帰ってきたクリスが果たして本物のクリスかどうか確信が持てない様子でした。そのせいか家には真実を映す無数の鏡が置かれていましたね。

結局、最後までクリスが本物かどうかは明かされませんでしたが、ホラー映画としては助かった彼のほうがエイリアンだったほうがむしろオチとしては面白いですよね。それを名言しなかったのはミスかな、とも思えました。

全部サラの幻覚説

サラの額には深い傷があり、ところどころで強い頭痛に襲われていました。体調に不安を覚えたサラはドクターに健康診断をしてもらうほどでしたね。つまり全ての出来事は、サラの幻覚によるものである可能性もなきしもあらずです。

クリスがタレントショーの舞台にあがっているとき、まるでサラ一人だけがそのパフォーマンスを見ているかのようなシーンになりましたね。

クリスは明らかに歌の音程を外しているのにも関わらず、ほかの観客はたちはそれに気づかないどころか先生たちは「クリスは素晴らしいパフォーマンスをした」とさえ言っていました。

まるで自分の見ている世界とほかの人たちの見ている世界が別にあるようなシーンでした。

要するに考えようによっては、そもそもエイリアンなんておらず、クリスが別人になったというのも全てはサラの頭の中で起こった出来事であることもありそうです。

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