映画リアリティのダンスは単なる悪夢だったという感想

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不眠症の人しかとても最後まで見れたもんじゃない、シュールで悲観的なファンタジードラマ。映像、物語は個性的ではあるものの、肝心の面白さが全くなく、退屈極まりない作品。15点(100点満点)

リアリティのダンスのあらすじ

1920年代、軍事政権がはびこるチリの小さな村トコピージャ。アレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)は高圧的な父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)と、息子を自分の父親の生まれ変わりだと信じる母サラ(パメラ・フローレス)と一緒に生活していた。一方学校では、ロシア系ユダヤ人であることからいじめられていた。

シネマトゥディより

読者の「読者」さんのリクエストです。ありがとうございます。

リアリティのダンスの感想

80歳を超えるお爺ちゃん、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の作品で、もし彼の作品のスタイルを知っている人が見たらまだ見れるのかもしれません。

でも僕にとっては初めての作品だったので、意味不明で戸惑いました。全体的にサディスティックな映画だと思いました。登場人物がSだとかというのではなく、監督自身がSで視聴者に苦しみを与えるために作っているかのような感じもします。

息子に男らしさを強要する父ハイメ、セリフ全部がソプラノ調の歌になる母サラ、もらったばかりの大事な靴をすぐに友達にあげてしまうアホな息子アレハンドロなど家族全員がきついです。特に母サラの歌が耳障りで、笑いを狙ってやっているのか、本気なのかが区別がつかず、ただ混乱しながら観賞するしかなかったです。

終始悲観的な演出、もしくは雰囲気が出まくっているため、コミカルなシーンでも全然笑えません。地声がオペラ歌手のようなサラは旦那とセックスするときでも、ソプラノのあえぎ声を出したりします。それでも全く笑えないし、かといってすべりもしないので救いようがなかったですね。

そのくせ拷問シーンでは残虐性もそれほどでもなく、水に顔を突っ込ませたり、 叩いたりといった程度でした。チリも他の南米諸国と同様長い間軍事政権の暗黒時代を経験しています。

特に独裁者アウグスト・ピノチェトの悪名はいまだに噂に残っていて、反対派の人間の喉に沸騰した油を流し込んで声帯を焼いたり、女性の子宮をねじ開けて、ねずみを無理矢理突っ込んだとりいった信じられない拷問の数々を行っていたと聞きます。アレハンドロ・ホドロフスキー監督もSならもっと一般人が想像もつかないような拷問シーンを見せてくれればいいのにやることが幼稚でしたね。

簡単にいうと、B級のオカルト映画です。この監督の作品のコアなファンがいるのはなんとなく分かりますがそうじゃない人には悪夢のような作品です。どんな薬を飲んでも眠れないという人でもこの映画なら眠れると思います。

コメント

  1. 読者 より:

    リクエストありがとうございました。

    アレハンドロ・ホドロフスキー監督の作品では、
    「エル・トポ 」(1969年)、「ホーリー・マウンテン 」(1973年)が有名です。
    機会がありましたら、ぜひ見て下さい。

    • 映画男 より:

      読者さん

      リクエストありがとうございました。ほかの作品も機会があれば見てみます。

  2. はるか より:

    マジックリアリズムという表現をご存知ですか?
    作家でいうとガルシア・マルケス、映画監督でいうと後期のフェデリコ・フェリーニなどです。
    日本映画でいえば「毛皮のマリー」など。
    この映画もマジックリアリズムという手法で描かれたのだと思います。
    宜しければ知識として覚えておいていただければと思います。

    • 映画男 より:

      手法がどうであれ、自分にとって面白いかどうかが一番大事だと思っています。

  3. 読者 より:

    感想を否定する訳ではありませんが、退屈に感じた原因は映画に対する読解力が足りないからでしょうね。
    他のレビューもいくつか読みましたが、映画の中に散りばめられたメタファーやコントラストに気付かずに筋と台詞だけで見ているようですし。
    全部そのまま説明してくれる宮藤官九郎とかの作品が合ってるんじゃないでしょうか。