2017/03/24

最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(原題THE FINAL MEMBER)

finalmember

ペニスが好きで好きでしょうがないというアイスランド人のおじさんが博物館まで建てて、ペニス収集に情熱を捧げる姿を追ったドキュメンタリー。ユニークな題材と、理解に苦しむ変人の登場人物が繰り広げる熱い夢と浪漫の物語。65点(100点満点)

ストーリー

アイスランドの港町、フーサヴィーク。そこにあるペニス博物館は、館主を務めるシッギことシグルズル・ヒャールタルソンが40年にわたって集めてきた哺乳類の男性器が展示された世界で唯一無二のミュージアム。集めていない男性器はないと思えそうな博物館だが、彼には人間のペニスを展示したいという夢があった。そんな彼の願いをかなえ、同館のコレクションを補完する候補として、300人と関係を持ったと豪語するアイスランド人パゥットル・アラソン氏と自身のペニスをエルモと呼ぶアメリカ人トム・ミッチェル氏が挙がる。

シネマトゥディより

文句

これまでも「愛のコリーダ」を始め、「メビウス」などペニスに執着した映画はありましたが、本作は執着度でいえばダントツトップの作品です。なんせ主人公のシッギさんは何十年も動物のペニスだけを収集している正真正銘のコレクターですから。

彼の博物館にはそれこそ無数のペニスが展示してあって、小さいものだとネズミ、大きいものになるとマッコウクジラのまであります。しかしそんなコレクションの中にも一つだけ足りないものがある。そう、人間のペニスです。

シッギさんがなんとか人間のペニスを展示できないかと悩んでいたところ、ある人物が我こそはと名乗りを挙げます。アイスランドで有名な冒険家にして伝説のプレイボーイの老人パゥットル・アラソンさんです。

なんでもパゥットル・アラソンさんはアイスランドで3、400人の女性とセックスしたそうで、散々女たちをヒーヒー言わせた自分のペニスこそがペニス博物館に世界で初めて展示されるべきだというのです。

パゥットル・アラソンさんはさっそく自分が死んだときにはペニスを博物館に寄付すると約束し、書類にサインします。しかし問題はパゥットル・アラソンさんがいつ死ぬのか誰にも分からないことです。

また、いくらプレイボーイの自慢のペニスだからといっても、老人のペニスは若者のペニスと違ってかなり縮んでいるため、それを展示したところでネズミのペニス並みに見栄えがしない可能性があるというのです。

そうこうしているうちに他の男が俺のペニスを展示しろ、と手を挙げます。アメリカ人のトムです。このトムがまた自分のペニスに歪んだ愛情を抱く男で、自分のペニスを「エルモ」と呼び、自分のペニスこそが世界で最も有名になるべきペニスだ、とか豪語する異常者です。

なにが異常かというと、一番最初の男になりたいがためにトムは生きているうちにエルモを寄付してもいいと言い出すのです。

この映画が面白いのは、このトムの頭のいかれっぷりのおかげだと言ってもいいでしょう。トムは自分が一番だ、アメリカが一番だ、という典型的なアメリカ馬鹿で、やがてペニスにアメリカの国旗のタトゥーを入れたり、博物館のシッギさんに毎日メールで自分のペニスにコスチュームを着させた画像を送りつけるなど暴走し始めます。

なにより不思議なのは、一連のアホらしい出来事を登場人物たちが全てマジで取り組んでいる点です。そして複数の人間がマジになると、そこに競争やら権威やらが生じてきて話がこんがらがってくる、そこに男のアホらしさと意地が垣間見れるのが面白いのです。ペニスで一番になってどうするんだよ、という気がしますが、当人たちにしたらシリアスな問題なのです。

この映画は男にも理解できない話なので、女性が見たらもっと理解に苦しむと思います。ただ、男の性をまざまざと見せ付けてくれる映画であることは間違いないです。

ひとつ気になるのが日本ではどの程度まで見せてOKなのかということです。それによってかなり映画の良し悪しに影響が出そうですね。映像では老人がペニスの型を取るシーン、トムがペニスにタトゥーを入れるシーン、人間のペニスが展示される歴史的瞬間も全て見せています。

そこにもしモザイクがかかるようなら、そもそもこの映画を日本で放映する意味はほとんどないでしょう。日本はいい加減、モザイクの規制を緩和しろよって話なのです。

>>「最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション」はHuluで視聴できます

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