2016/03/12

100歳の華麗なる冒険(原題 HUNDRAARINGEN SOM KLEV UT GENOM FONSTRET OCH FORSVANN)

Hundraringen

34点(100点満点)

ストーリー

かつて爆弾の専門家として各国要人と渡り合い、数々の歴史的事件に立ち会ってきたアラン(ロバート・グスタフソン)は、100歳の誕生日に老人ホームを抜 け出す。その後予期せず高額のお金が入ったケースを手に入れた彼は、ギャングと警察両方から追跡されるハメに。途中出会った個性的な仲間たちを巻き込んだ 珍道中を通し、アランは自身の波瀾(はらん)万丈な人生を思い返していく。

シネマトゥディより

文句

世界的なベストセラーになったらしい小説「窓から逃げた100歳老人」の映画版。ナンセンスなドタバタ劇でクスクスと笑える程度で、決して大笑いはできない低レベルコメディー。

まずお爺ちゃんを使って笑いを取るという手法がしょぼいですね。犬を使って涙を誘う、子供を使って家族愛を描く、ストリッパーでエロスを伝えるぐらい斬新さのかけらもないコテコテの手法です。わざわざ映画を見なくてもどんな笑いになるかは想像がつくと思います。そうです、お爺ちゃんがファンキーなことをやったり、無茶をしたり、若者と戦ったり、ときにボケボケのことをしたりして、笑いを取ろうという魂胆です。「ラスト・ベガス」のようなノリだと思ってくれればいいです。

なによりメインのストーリーラインが「ギャングの大金をひょんなことから一般人が手にしてしまった」というありがちな話なのがいけません。劇中、100歳のお爺ちゃんの生い立ちを伝えるために現在と平行して過去を回想していくシーンが多々あるのですが、最後まで見ても結局回想する意味が全くなかったというオチもあります。普通なら現在と一本の線でつながりそうなものですが、そうでもなく、やれ昔から爆弾が好きで自分で作っていただ、やれ歴史上の人物と出会ってきただ、くだらないエピソードの連続で、ばっさりカットしてくれたほうがまだよかったです。

お爺ちゃんネタで2時間たっぷり笑えて、楽しめる人は相当な忍耐の持ち主か、それとも自分自身お爺ちゃん(あるいはお婆ちゃん)にかなり近づいている人かのどっちかじゃないでしょうか。日本でもしこの映画がヒットしたら、そのときはもう少子高齢化どころの話ではなく、若者までお爺ちゃん化しているということになりそうです。