映画ドン・ジョンは分かりやすい!ネタバレと感想

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donjon

俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィットが初監督&主演を務めた、ポルノ中毒の男の恋愛ドラマ。簡潔で、見やすく、普通にそこそこ楽しめる娯楽映画。58点(100点満点)

ドン・ジョンのあらすじ

家族関係は良く教会通いも欠かさないジョン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ナンパにかけては無敵で周囲からは伝説のプレーボーイ、ドン・ファンにちなみドン・ジョンと呼ばれていた。

誰もがうらやむモテ男なのだが満たされない彼は、さらなる快楽を求め日々ポルノ鑑賞に熱中。そんなある日、正反対のタイプの女性2人と出会った彼は、接していくうちに自身の人生を見つめ直していく。

シネマトゥディより

ドン・ジョンの感想

バーチャルな世界が氾濫する現代の男のセックスにまつわる切実な悩みを掲げていました。

主人公は、女には不自由しないけど、実際のセックスは面白くない。空想とはかけ離れているのが嫌だ。相手は自分の望み通りにはしてくれないし、AV女優のようには乱れてくれない、といった不満を感じている男です。

実際のセックスよりもポルノ鑑賞のほうが好きという男がオタクではなく、イケメンで女にもモテるという設定に意外性があります。

ナンパに明け暮れる中、ある日、ジョンは絶世の美女バーバラと出会い、恋に落ちます。バーバラはギャルっぽい風貌にもかかわらずガードは固く、なかなか最後まではさせず、ジョンを信頼できる男かどうかを探りにかかります。そして付き合いだしてからしばらく経ったある日、ついに二人は初めてセックスをします。

ところがジョンはその晩、ベッドを抜け出してまたいつものようにポルノを鑑賞してしまいます。バーバラは美人で、体も申し分はないけれど、いざセックスとなると、フェラはしないは体位は全て正常位という物足りないものだったからです。

やがてバーバラはジョンがポルノ鑑賞している事実を知ってしまい、二人は大喧嘩に。バーバラは自分がいるのに彼氏がポルノを見るのなんて許せないことらしく、彼を罵倒します。

対してジョンにとってはポルノを見ることは習慣みたいなもので彼にとってはそれほど深い意味もありません。しかしそれを理解してくれないバーバラとはそれ以上やっていけず二人は破局を迎えます。

バーバラと別れたのもつかの間、ジョンは寂しさからか大学の同じクラスにいた年増の女性エスターと関係を持ちます。エスターはバーバラとは違ってセックスに対してもオープンでセックスのアドバイスも適格。最初はただのセックスフレンドぐらいにしか思っていなかったエスターにジョンは次第に心惹かれていく、というのがあらすじですね。

なにより人生においてセックスに重きを置いているジョンに嫌味がなく、馬鹿正直なのが好感が持てました。ポルノ鑑賞に没頭していたのはポルノそのものが好きというより、性生活に満足していなかっただけなのです。

自分のパートナーに何を求めるかは人それぞれですが、ジョンは性欲旺盛のため優先順位のトップにセックスがあって、他人に自慢できるような美人でセクシーな女よりも、おばさんで美人でもセクシーでもないけれど実際にセックスが上手いエスターを選んだのです。

男は馬鹿だから、美人でセクシーな女がいると、当然セックスもいいはずだ、と自分勝手な想像を膨らませてしまうもので、そうじゃなかったときの絶望に耐えられないことがあります。ジョンも外面のエロスばかりを探し求めていたためにどの女性も彼のファンタジーを満足させることができず、ついついポルノに逃避してしまったのでしょう。

とても前向きでいい映画なのですが、ラストはちょっとうまくまとめすぎたようにも思えました。「どんなにセックスが上手くても、やっぱりブスなおばちゃんとは付き合えないなあ」とか言って、またポルノの世界に戻っていくのでもよかったと思います。

今まで外見重視で女を選んでいたジョンがセックスの相性がよかったとはいえ、急にエスターに心を切り替える下りはなんともハリウッド的でしたねえ。

「やっぱり美人でセクシーでそのうえセックスが上手い女じゃないと俺は嫌だぜぃ」とか言ってもらいたかったですね。ただでさえイケメンでモテるんだから、まだまだ理想を探し求めてもよかったんじゃないでしょうか。

さて、いつも口を酸っぱくして言っているようにセックスをテーマにしている映画に限ってセックスシーンはつまらないです。この映画も例外ではありませんでした。

もちろん今を時めくスカーレット・ヨハンソンが脱ぐはずもないし、今まで何度も脱いだことのあるジュリアン・ムーアですら脱いでくれませんでした。

ただ、スカーレット・ヨハンソンがちょっと演技が上達したような印象を受けましたね。性格の悪い感じを上手くだせていて、泣きながら喧嘩するシーンなんかも結構よかったです。

もしかしたらあの意地悪な感じは彼女の素かもしれませんね。プライベートでもあんなふうにギャーギャーわがまま言っている姿が目に浮かぶようでした。ああ、怖い。

コメント

  1. 名無し より:

    僕はこの映画はセックスがテーマの映画だとは思わず、「人生における人と人のつながり方」がテーマだと思いました。前半では典型的な勘違い男と典型的な勘違い女がそれぞれの自己中な価値観を持ったままでは男女の関係性は成り立たないと表現し、後半は相手の価値観を理解し、相手の幸せを第一に優先する事こそが人間同士(男女に限らず)の理想的な関係性だと伝えていると感じ、自分(既婚者です)と比べ心が痛みました(-_-;

    • 映画男 より:

      名無しさん

      コメントありがとうございます。僕的にはこの映画はセックスをネタにした軽いタッチのコメディドラマという感じがしました。