MUD -マッド- (原題 MUD)

mud-beach

35点(100点満点)

ストーリー

14歳のエリス(タイ・シェリダン)はアメリカ南部、アーカンソー州の川辺のボートハウスで両親と暮らしている。彼はある日、親友ネックボーン(ジェイコブ・ロフランド)と出掛けたミシシッピ川の島でマッド(マシュー・マコノヒー)という男性と出会う。エリスは世間から隠れて暮らす彼に興味を抱くが、ネックボーンはマッドのことを快く思っていなかった。

シネマトゥディより

テイク・シェルター」のジェフ・ニコルズ監督の最新作。俳優たちがボソボソ喋るだけの煮え切らない人間ドラマで、スローなテンポの展開のまま何がしたいのか分からない人たちが特になにも解決せずに終わっていく話。

森で暮らすマッドと14歳の少年二人の心の交流にサスペンス劇を加えたストーリーです。マッドはある男を殺したことが理由でその家族や警察から追われることに。そんな彼に少年二人が手を差し伸べ、壊れたボートを修理し、マッドの逃亡を手伝います。米人気映画批評サイト「Rotten Tomato」では支持率98%という驚異の数字を叩き出した映画ですが、僕的にはいまいちでした。

14歳の少年が人を殺して森で逃亡生活をしている怪しい男と友達になるのだろうか、というのがまずひっかかりました。男は銃を所持していて、汚く、臭そうで、少年たちが怖がらずに彼に近づいていく要素がありませんでした。ある程度中身を知っている人が「実は昔、人を殺したことがあるんだ」というのなら、それまでに絆もできているし、情も沸いているので関係を続けることもできるかもしれませんが、会って二回目ぐらいの人に「実はむかついて、ある男を殺しちゃったんだけどぉ」なんて言われたら気味が悪くて友達にはまずならないでしょう。

マッドが男を殺した理由が愛する女性を守るためだったから少年二人は同情して彼を助けた、というのがこの映画の苦しい言い訳です。主人公のエリスはちょうど両親の離婚問題を抱えていたため男女の固い絆に憧れていた、というのも伏線として置いています。ただ、両親の離婚と知り合ったばかりの殺人者と仲良くするのを一つの線で結ぼうとするシナリオこそが「はあ?」なわけで、関係ありそうで無関係の設定ばかりが目立ちました。

マッドがボートで逃亡するのはいいんだけど、いざ逃亡に成功したらその後は何をして暮らしていくのだろうか、というのと、彼が愛してやまないあの恋人は一体いくらぐらいの所持金を持ってモーテル暮らしをしているのだろうか、などと下世話な疑問がついつい頭をよぎります。二人は命がけの恋愛をしているわりには、なぜかいつも離れたところにいて、結局ほとんど交わらずに終わります。あの辺りの展開もズッコケます。

マシュー・マコノヒーを始め、南部出身の俳優を中心にキャスティングしていることは評価できます。登場人物たちが南部訛りで川景色をバックに男らしく喋る。あそこに足りないのは奇麗なシネマトグラフィーと気の効いたBGMですね。南部の不器用な男たちのユーモアのないボソボソトークだけでは到底2時間の長い上映時間をカバーすることはできません。高倉健が2時間喋り倒す映画があったら嫌でしょ? それと同じです。

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コメント

  1. aa より:

    難癖ですね

  2. bb より:

    この記事ををwebでUPしてる時点で批判されるのは承知だと思いますが、まじ糞センスないですね^_^
    そんな現実的な見方しかできないならNHKでもみてろKS

  3. せぷ より:

    自分の『MUD』への評価は低くありませんが、映画男さんのレビューももっともだと思いました。
    いろいろ言う人もいるかもしれませんが、気にせず頑張ってください。

    • 映画男 映画男 より:

      せぷさん

      温かいコメントありがとうございます。批判にはもう慣れましたのでご心配なく。今後とも温かく見守りください。