ソワレは芋生悠を無意味に脱がした駄作!感想とネタバレ

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若い男女がダラダラ逃避行を続けるだけの退屈な映画。男女が無計画に逃げた末に警察に捕まるだけの話です。27点  

ソワレのあらすじ


オレオレ詐欺をしながら俳優を目指している翔太は、ある日劇団の仲間たちと故郷の和歌山の老人ホームで演劇を教えることになる。そこには子供の頃から実の父親に長い間、性的虐待を受けて心を閉ざしていた、タカラが働いていた。

翔太は老人ホームで時間を過ごすうちにタカラとも顔なじみになり、ほかの劇団員たちと交えてみんなで一緒に祭りに行こうとしていた。

その際に翔太がタカラを迎えに行くと、刑務所帰りの父親がタカラに暴行を働いている現場に出くわす。三人はもみくちゃになった末、タカラが父親を包丁で刺してしまう。

翔太は警察を呼ぼうとしたが、タカラはそれに反対した。昔から父親の性的虐待に苦しみ、そのことを世間に訴えてきたにも関わらず何も解決しなかったからだ。

翔太とタカラは警察に出頭するのを諦め、逃亡することを選ぶ。こうして二人のあてのない逃避行が始まった。

ソワレのキャスト

  • 村上虹郎
  • 芋生悠
  • 岡部たかし
  • 康すおん
  • 塚原大助
  • 花王おさむ
  • 田川可奈美

ソワレの感想と評価

外山文治監督による、ひょんなことから一緒になった男女の逃避行の旅を描くロードムービー。

絶望的にリアリティーに欠け、なんとなく悲しげな演出に終始し、クライマックスで大いに外す、典型的なつまらない邦画です。

まず、邦画でありがちなスロースタートなストーリー構成がいけませんね。見知らぬ男女が駆け落ちするかのように逃亡する、という本題に入るまでに30分以上かかります。映画館ならまだしも、動画配信で見る人にとったらこの時点で離脱する人がほとんどじゃないでしょうか。

そもそもオレオレ詐欺をしながら俳優を目指す翔太っていうのがアンバランスすぎて笑えませんか? だってお金よりも夢を優先したから就職もせずに苦しい俳優の道を選んだんでしょ? それなのに楽して稼げる詐欺を働くっていうのが大分矛盾しているんですよね。

対するヒロインのタカラは子供の頃から実の父親に性的虐待を受けて来た過去を持ち、心を閉ざして老人介護施設で働いている、という背景になっていました。これまたなにかやらした人や心に傷がある人はみんな介護の道を進む、という超絶偏見に基づいた設定になっているのがさすがです。

そんな二人が施設で出会い、ほとんど喋ってもないのに、タカラが父親を刺した現場に翔太が居合わせたことで急接近することになります。もういいから一緒に逃げようぜ。どこまでも逃げようぜって普通ならないじゃん。

タカラは父親から性的暴行を加えられたわけだし、本来、警察に行けばそれで済むことなのに、あるいはそうするしかほぼ選択肢はないのに、あそこで逃げるっていう行動に出るための説得力のある材料がほとんどないんですよ。

実際に父親を殺してしまったタカラが怖くなって、パニックになって逃げたくなるのはまだいいとしましょう。でも翔太が一緒に逃げる必要が全くないよね。誰が好き好んで、ろくに知りもしない女の殺人事件に自ら巻き込まれるよ。どんなプレイだよ。

また、二人が逃亡してから何か面白いことが起こるのかと期待していたら、別に大してなにも起らないんですよ。ただ、和歌山の田舎景色を、どう、綺麗でしょ?みたいなカメラワークで見せるだけで、逃亡劇の雰囲気が微塵もありません。

逃亡する気で自分の家から出てきたくせにタカラはなぜかほとんど手ぶら状態っていうのも不自然です。せめて鞄に当面の洋服でも詰め込んで来るでしょ。手ぶらなのになぜか途中で服を着替たりしてるし、一事が万時いい加減だから見る気が失せました。

逃亡中二人がやったことといえば、バイトしたり、パチンコや競輪したり、とお金があるのかないのかもよく分からない曖昧なエピソードで埋め尽くされています。

カツカツで俳優やっていた翔太にお金がなくても、老人ホームで真面目に働いていたタカラには貯金ぐらいありそうだけどね。それなのに無一文みたいな話になってるし。

そして案の定、二人で逃亡しているうちに絆のようなものが芽生えていき、喧嘩したり、仲直りしたり、そして最終的にはタカラが翔太に心を開き、愛し合うという流れになります。

さっきまで今日食うお金もないです、みたいな顔をしていた二人がなぜかラブホテル代だけは払える、というのはこの際、目をつぶりましょう。

ところがいざ二人が始めると、タカラが全裸になってキスをした末に「私、やっぱりできない」とかほざきだします。

過去のトラウマがあるだろうから、そりゃあ怖いんだろうよ。でも映画のクライマックスシーンとしてどうなのよ。

あれはいわば悲惨な目に遭ったヒロインがトラウマを克服する大事な場面だったわけじゃないですか。それを乗り越えてやっとこの人なら抱かれてもいいって思った瞬間だったわけでしょ。

それなのになんであんなに興ざめするような中折れ演出にするんだろう。むしろ思い切り性の喜びを取り戻すシーンにしたほうが感動するのに。若い女優が一大決心して脱いでるのに、あれはないわ。

もっというと、スナックのママの濡れ場もちゃんと用意しないと。むしろあっちのほうがタイプなんだから。 

コメント

  1. さりさりにゃーま より:

    現代の若手俳優の恋愛が主題の邦画で面白い作品が思い浮かばないです・・・
    体調悪かったり治安が悪くて辛いから、異性に依存することで破滅するーっていうのがテーマなら、もっと爆発するかのように破滅してくれたら面白いと思うんですけどね・・・
    刺し殺すところがピークじゃ平坦すぎる。

    • 映画男映画男 より:

      刺殺シーンがピークだとしたら、ピークが来るのが速すぎですね。その後、ダラダラですもんね。

  2. きのこ食べすぎ より:

    社会経験の無い奴が、頭の中で作った社会派風・恋愛映画って印象。
    「ポンヌフの恋人」観て感化された中学生が作った様な作品。