知らない、ふたりはNU’ESTファンしか見れない!感想とネタバレ

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韓国の男性アイドルグループが好きな女性しか楽しめないプロモーションムービー。長身、イケメン、細身、マッシュルームカットの男子の恋愛模様をゆるくつづるだけで中身はほとんどないです。28点

あ知らない、ふたりのあらすじ

映画『知らない、ふたり』予告

靴の修理屋で働く韓国人のレオンはできるだけ人と関わらないように孤独に暮らしていた。ある日、昼休み休憩のときにいつものベンチで昼食を食べようとしたら、そこに見知らぬ女性ソナが酔っ払って寝ていた。

レオンはその女性の姿を一目見ただけで、好きになってしまい、彼女のことを尾行するようになる。

一方でレオンの職場の同僚の小風はレオンに片思いを抱いていた。小風も仕事が終わると、レオンを尾行していた。すると、レオンが見知らぬ女性の後を付けていることを知る。

コンビニで働くソナは、酔っ払ったあげくハイヒールを壊してしまい、同僚のサンスにそれを愚痴っていた。サンスはそれを聞いて、自分が靴を修理屋に出してくると言い出した。

サンスがソナのハイヒールを靴修理屋に持っていくと、小風が笑顔が応対してくれた。その姿を見て、サンスは小風に一目ぼれしてしまう。

知らない、ふたりのキャスト

  • レン
  • 青柳文子
  • ミンヒョン
  • 韓英恵
  • JR
  • 芹澤興人
  • 木南晴夏

知らない、ふたりの感想と評価

退屈な日々にさようならを」、「愛がなんだ」、「mellow」などの作品で知られる今泉力哉監督によるグダグダ群像劇。

恋愛体質の若者の男女が、即一目惚れしては即告白して、すっきりしていくだけの排泄物語。不自然に韓国人が登場し、日本で撮影する意味がほとんどないストーリーです。

4人の韓国人キャストが出て来ては、ほぼほぼ彼らを中心に物語が展開していくんですが、なんでこんなにわざとらしく韓国人ばかり出てくるのかなと思ったら、K-POPグループ、NU’ESTのアイドルたちなんですね。通りでみんなそれっぽい顔してると思ったよ。

つまるところK-POPファンをターゲットにした映画で、田中圭ファンを狙った「mellow」と同じ路線の作品と言っていいです。言い換えれば、出演者の顔を眺めてうっとりするだけの映画で、ストーリーはあってもなくてもいいでしょ的な作りになっていました。

意図的にアイドルをキャスティングしているためか、リアリティーはゼロに近いです。日本で働くイケメンの韓国人の男の子が、昼休み中にベンチに座ろうとしたら、そこにたまたま韓国人の美女が酔っ払って寝ていて、お互いが一目惚れするなんていう確率ってどれくらいだよって。

それも韓国人美女の彼氏も韓国人、コンビニの同僚もまた韓国人で、同僚が惚れた日本人の女の子の好きな人もやっぱり韓国人というコリアン尽くしの設定になっていました。

それならいっそのこと韓国で撮影しちゃえばいいじゃんって思うぐらい、日本である必要がないですよね。日本人と韓国人の恋を中心に描くならまだしもメインは韓国人同士の恋愛だからね。

客の韓国人男子に告白された靴屋の日本人店員の女の子は、わざわざ彼を振るために「今夜、時間ありますか」と居酒屋に誘う下りはありえないです。興味があるならまだしも付き合う気がないのに、ろくに知らない男のためになんでわざわざ時間を作って食事に行くんだよ。

「この前のラブレターの返事なんですけど、ごめんなさい。私、付き合えません」。

いやいや、それわざわざ食事に誘っていうことじゃないじゃん。思わせぶりにもほどがあるだろ。

この人たちは一目惚れと告白と相手を振るが趣味なのかなぁっていうぐらい、どいつもこいつも片思いしたり、相手を振ったりしている自分に悦に浸っているのが腹立ちますね。「ごめんなさい、今私好きな人がいるんです」って言っているときのご満悦の顔ったらないね。

好きも何も相手のこともろくにしない男女が勝手に一人で盛り上がっているだけなので、見ているこっちは全然ついていけないんですよね。

それもいずれも見知らぬ男女同士の一目惚れエピソードばかりで、そもそも関係性が皆無だから話が薄くなるのも無理はないし、話の薄さを群像劇というフォーマットでごまかしている感もありますね。

まだ比較的まともに男女関係が描かれていたのが、車椅子の男とその彼女のエピソードじゃないでしょうか。あの二人のやり取りにはそれなりに現実味があって、結婚話の下りはよかったですが、本当にそれだけでしたね。

あまりにも狭い世界の中で関係性の近い人たちが片思いし合う設定に無理があり、まるで人口数千人の村で起こっているかのような出来事を都会で描いているのもダメですね。あれ、日本のコリアンタウンっていう設定だったのかなぁ。無理して登場人物全員の話をつなげなくてもいいのにねぇ。

あと、アイドルたちがみんな同じ髪型で、同じ顔をしているので、知らない人からすると、誰が誰だかもはや区別がつかないんですよ。一人はまだ金髪だったからいいけど、残りの二人はキャラ的にも同じだし、個性がないから途中までずっと同一人物だと思って見ていました。

テンポも悪さは、「退屈な日々にさようならを」や「mellow」とほぼ同じで、あのスローなペースに退屈しないでいるのはかなり大変です。誰が言ったか知らないですが、今泉力哉監督って日本のホン・サンスって称されてるんですね。

ホン・サンスといえば、「夜の浜辺でひとり」、「ソニはご機嫌ななめ」、「3人のアンヌ」などで知られる監督で、確かに独特のテンポと間を使いますね。ただ、ホン・サンスにあって今泉力哉監督作品に圧倒的に欠けているのは、スローなテンポの中にあるべきユーモアでしょう。子のテンポで描くなら全ての会話にボケとオチをつけるぐらいの意気込みじゃないと。

登場人物がダラダラ会話し、特に何も起こらなくてもユーモアさえあって笑いが起これば見ていて面白いんですよ。でもそういう作品って脚本と演技力ありきで、こういう人気キャストありきで成立している作品とは一線を画すタイプの作品ですよね。

果たしてこの映画で笑えたシーンなんてあったかなぁって思い返すと、今さっき見たのにもう思い出せないんですよね。誰も死ななくていいし、セックスも暴力もなくていいよ。大げさな出来事も展開もいらないです。でもせめて笑わせて。

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