エロティックな映画をついついロマンチックに描いてしまった的外れな作品。全体的に安っぽいです。33点
木曜日に抱かれる人妻のあらすじ
マヌエルとフリアはある晩出会い、そのまま男女の関係になる。二人はそれぞれ家庭を持ち、それは一夜限りの関係のはずだった。
ところがお互いのことを忘れられず、その後も毎週木曜日に部屋の中で会うようになり、何度も体を重ねることに。
最初はただのセックスだけのつながりだったはずが、マヌエルとフリアは徐々にお互いの内面にも惹かれていく。そして一緒にいないときはいつも相手のことを考えるようになっていた。
やがてマヌエルは、フリアと普通のカップルのような時間を過ごしたいと思い、旅行に行くことや一緒に暮らすことまで提案し始める。
木曜日に抱かれる人妻のキャスト
- エバ・アリアス
- ホスエ・ガレロ
木曜日に抱かれる人妻の感想と評価
「ベッドの中で」のマティアス・ビセ監督による、B級官能不倫ドラマ。二人の男女が密室でセックスし、ピロートークを交わすだけの話を一本の映画に仕上げている、しょうもない作品です。
動画配信サービスU-NEXTのランキングトップ20に入っていたので、見てみたんですが、まあひどいですね。完全に邦題に釣られて見てしまいました。邦題付けた奴誰だよ。上手すぎるだろ。
ちなみに原題は「En tu piel(あなたの肌の中で)」で、英題は「 Once a Week (週に一度)」だからね。絶対これらのタイトルだったら見てないよね。邦題のセンスすげえな。
まだ76分と短いのでAV感覚で最後まで見ちゃいましたが、これで2時間あったら本気で怒られるタイプの映画です。
見所はずばりセックスシーンのみ。冒頭からいきなりセックスシーンと共にスタートするのは、官能ドラマとしては幸先のいいスタートといえなくもないです。
しかしその後にほぼほぼなにもストーリーを用意していないんですよね。男は理学療法士で、女は無職で旦那が金持ち。もう職業や背景からして嘘っぽいんだよなぁ。
男も女も共に結婚していて、パートナーとはあまり上手くいっていない。その心の隙間を埋めるためにセックスの相性がばっちりの相手にのめり込んでは、やがてトーンダウンしていく二人の様子が描かれています。
登場人物はわずか二人。シチュエーションも部屋の中だけっていうことからしても、かなり安上がりな映画という印象を与えますね。だいたい、官能ドラマなのに何を血迷ったか、ロマンチックな話にしようとしてるところが笑えます。だれもこの映画にロマンス求めてないでしょ?
肝心な部屋もセット丸出しだし、現実味がなさすぎて呆れますね。会話を聞き逃したのかもしれないけど、そもそもあの部屋はホテルですらないし、友達の家っていう設定なんですか? その違和感といったら半端ないですね。
毎週使わせてくれる家ってどんな家だよ。それに人の家のベッドでよくあんなに好き放題できるな。モラルを疑うわ。
背景やストーリーは二人の会話の中からしか伝わってこないようになっていて、絵的な物足りなさは最初から最後までずっと付きまといます。
それを補うかのようにセックスシーンが数十分置きぐらいに導入されていて、官能ドラマじゃなかったら、まず成り立たない作品ですね。
それなのに肝心なセックスシーンが至ってノーマルというのがダメダメですね。見所そこしかないのに、全然捻りがないじゃん。寿司を裸体に置いて醤油をかけて食べるのがセクシーってギャグじゃないですか。「日本人はこんなことするんだぜ」ってしねえよ。
ヒロインを演じているエバ・アリアスは、ミス・ドミニカ共和国にも選ばれたことがあるそうです。つまりそれだけ類まれな美女で、話題性があるとしたら「ミスが脱いだ」という点ぐらいでしょうか。
ただ、AVを見ても同じだけど、エロスを目的としたセックスシーンに登場する女優がシリコンのおっぱいだと男の僕としては萎えるんですよね。
ただでさえ、作られたシチュエーションによる、演出されたセックスなわけじゃないですか。そこにシリコンが介入してくると、さらに作り物感が増すんですよ。
もともとリアリティーもへったくれもないストーリーじゃないですか。ミス代表になるぐらいの美女と外出中にたまたま出会って、その日のうちにセックスして、それからも何度もやるだけのために室内デートする関係になるって確率的に行ったら宝くじ当てるどころの話じゃないですよね。
そんな相手が会う度にプレゼントをねだるわけでもなく、高額な愛人契約を望んで来るわけでもないんですよ。ただ、純粋にやりたいだけなんですよ。むしろ美人局じゃなかったら辻褄合わないじゃないですか。
それもいざセックスしたら相性は抜群で、人妻なのにちゃんと毎週時間を作ってくれるって、もういい加減にしろっていうレベルの話ですよね。そこにシリコンはダメでしょって。
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