ニューヨークでスペイン人の女がロシア人の女に騙されて、怖い仕事をさせられる、あってもおかしくない話。え、これで終わりなの?っていうぐらいあっけなく終わります。49点(100点満点)
モースト・ビューティフル・アイランドのあらすじ
スペイン人のルシアーナは事故で娘を亡くし、傷を抱えたままニューヨークに一人で移り住んできた。
しかしニューヨークに職はなく、所持金も底をつき、家賃も滞納するほど金に困っていた。
そんなある日、日雇いのバイト先のロシア人の女の子からパーティーに参加するだけで2000ドルがもらえる仕事があることを教わり、その日は急用で行けない彼女の代わりにルシアーナが行くことになる。
黒いドレスを着て行けとだけ言われ、渡された住所を訪れると、そこではセレブたちによる怪しい密会が行われていた。
モースト・ビューティフル・アイランドのキャスト
- アナ・アセンシオ
- ナターシャ・ロマノヴァ
- ニコラス・トゥッチ
- ラリー・フェッセンデン
- アミ・シェス
- デビッド・リトル
モースト・ビューティフル・アイランドの感想と評価
スペイン人のアナ・アセンシオが監督、主演、脚本まで一人でこなした、実話からインスパイアされたフィクションドラマ。
ニューヨークに一人で渡った訳アリの中年女性がお金欲しさに怪しい仕事に手を出し、薄気味悪いことをさせられる体験をつづった物語です。
ジャンルで言ったらスリラーになるんでしょうか。ヒロインがあわや奴隷にさせられそうになる怖さがあり、直接的な暴力というよりは、なんだかわからないけど嫌なシチュエーションだなあっていう心理に迫る脅威を描いています。
一日の出来事をわずか1時間20分で簡潔にまとめていて、作風はセレブたちの秘密のパーティーを描いた「アイズ・ワイド・シャット」に近いものがあります。
ただし、芸術性や深みはほとんどなく、淡々とヒロインの身に起こるハプニングを映しているだけで、あくまでもアイデア重視の低予算映画といった軽い内容になっていました。
タイトルの「MOST BEAUTIFUL ISLAND」はニューヨークに対する皮肉でしょうか。一見、華やかそうな大都市の隅ではセレブたちが金にものをいわせて汚らしいことをしている現実がある、といった叫びが聞こえてくるようです。
見どころはルシアーナが参加する実態の分からない怪しいパーティーで一体何が行われているのか、という一点です。カクテルパーティーに黒いドレスを着て出席するだけで2000ドルもらえるってどう考えても怪しいじゃないですか。
普通だったらそんな甘い話に乗らないだろうけど、やっぱり金に困っているときは感覚が麻痺するんでしょうね。
だから怖いけど仕方なく行っちゃえみたいな感じになって、まずはチャイナタウンで鍵のかかった黒いハンドバッグを渡され、続いて郊外の建物の地下に潜り込んでいくっていう展開にはそれなりの興奮があります。
一方で何のパーティーなの?というのを餌に最後まで引っ張るだけ引っ張る、という演出には賛否両論ありそうですね。
これでオチがもっとぶっ飛んだものだったら、あー面白かったという感想を抱いていたところですが僕的にはフリはよかった割にはオチはあんまりでした。肝心なパーティーの下りが一番退屈なんですよね。
さすがにあのチャイナタウンの地下道への入り口にはビビりましたよ。あんなところ絶対入ったらダメだろ。
パーティーは変態チックだし、マニアックではあるものの、まだ普通の乱交パーティーのほうが絵的にはよかったかなぁ。アイデアを捻って捻ってあれかぁ。あのために2000ドルのギャラが発生するのが納得行かないなぁ。
唯一の救いは主演のアナ・アセンシオが惜しげもなくスーパーダイナマイトバディーを披露していたことです。学生さん、あのスタイルで40歳だって。信じられる?
痩せてるのにあれだけおっぱいが大きいってすげえなあ。何を食べてたらあんないい体になるんですかね。
もうあそこまでナイスバディーだったら逆に人に見せたくなるんじゃないのかなぁ。そうじゃなかったらなかなか自分が監督してる映画で、あんなに自ら何回も脱がなくない?
以上、アホな男の勝手な想像でした。
コメント