2017/10/25

メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(原題 The Three Burials of Melquiades Estrada)

トミーリー・ジョーンズが監督&主演を果たした力作。脚本はバベルのギジェルモ・アリアガ。無茶苦茶してでも友人の約束を守ろうとする男の執念がかっこいいです。80点(100点満点)

ルキアデス・エストラーダの3度の埋葬のあらすじ

誤ってメキシコ人を射殺してしまった国境警備隊員のマイクは、死体を砂漠に埋めて隠す。しかし野生のジャッカルが掘り起こしてしまい事件が発覚し、身元がメキシコ人のメルギアデスであることが分かる。友人のピートは生前メルキアデスから「自分が死んだらヒメネスという村に埋めて欲しい」と頼まれていたことを思い出す。ピートはマイクを銃で脅し、彼を連れ出して国境を越えることを決意する。

メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬の友情のストーリーにしびれた

移民問題を扱った友情の物語です。キャスティングがはまっていて、主人公ピートを演じたトミーリー・ジョーンズをはじめ、マイク役を演じたバリー・ペッパーの存在感が光っていました。

アメリカ人がメキシコ人に対して友情とか、愛情とかを捧げる映画は今まであまり見たことがありませんでした。特定の人種をお決まりのキャラクターに仕上げるのがハリウッドのやり方で、メキシコ人はギャングか貧乏人というのがお約束になっていますよね。

この映画においてもメルキアデスは不法滞在者になっていますが、その不法滞在者に対するピートの目線が他のアメリカ映画のそれとは違っています。

ピートはメルキアデスのことを決して見下したりせず、それどころか尊敬の眼差しを向けているのが優しかったです。

メルキアデスのために危険を冒してまで、白人の犯人を連れまわし、メキシコを目指す。こういう展開は普段映画の中でアメリカ社会のおまけのように描かれているメキシコ人を始め、ヒスパニック系の人々にとっては驚きだったんではないかと思います。

ストーリーの中に無意味な恋愛を含めずに友情一本で最後までいってくれたのがすがすがしかったです。トミーリー・ジョーンズ自身スペイン語を話すようなので、おそらくメキシコ人、あるいはメキシコに対して特別な思い入れがあるのでしょう。彼のそんな思いが伝わる映画でした。

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