イン・ザ・ベッドルーム(原題 In the Bedroom)

67点(100点満点)

リトル・チルドレン」を監督したトッド・フィールドの作品をもうひとつ紹介。

ストーリー
マットとルースは18歳の息子を持つ中年の夫婦。二人は、まだ若い自分の息子が子持ちでバツ一の女と交際していたことに不安を抱いていた。やがて二人の不安は的中する。交際相手の元夫に口論の末、息子が殺されてしまうのだ。人の命を奪ったにも関わらず犯人の男は保釈の身となる。愛息子を殺害した男を町で何度も見かけるうちに、夫婦は法の理不尽さに耐えられなくなり、復讐を決意する。

感想
どこにでもいる普通の夫婦による、すさまじい復讐劇。正直最初の30分間は「つまらない映画」のオーラが漂うが、息子が殺された辺りから徐々に本題に入っていき、緊張感が増していく。そして終盤にもなると、恐怖で鳥肌が立ってくる。怖い、とにかく怖い。それも怖さの根源は、心優しい夫婦にあるという点が心重い。普段ニコニコしていて、愛情深い人のほうが怒ったときは怖いのである。一番、ゾクッとしたのは復讐を果たした夫が家に戻ってきたとき、ベッドで奥さんが「Did you do it ? (やったの?)」と聞くシーン。「やったの?」とはもちろん「殺したの?」という意味である。あの一言で奥さんも復讐に賛成だったこと、旦那と二人で計画したことがはっきりして、重苦しさが倍増する。

この映画で一番の悪者は、間違いなく息子の彼女です。そもそも三角関係の原因を作る奴にはまともな人間はいませんね。あの女もなんだかんだいって男二人が自分を巡って争う状況を楽しんでいたのではないでしょうか? 最愛の恋人が自分の責任で、自分の元夫に殺されたんだから、本当は彼女が復讐してもいいのにしなかった。そんなところからも結局あの女も一番大事なのは自分、一番愛しているのは自分だったということが分かります。昔の男との関係をきっちり清算していない女と付き合うとロクなことないな、ほんとに。

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