チェ 28歳の革命(原題 CHE: PART ONE/THE ARGENTINE)

28点(100点満点)

ストーリー
チェ・ゲバラは放浪中のメキシコでフィデル・カストロと知り合い、彼の考えに共感する。カストロ率いる反乱軍に仲間入りした彼は、キューバに上陸してからというものゲリラ戦を指揮するようになる。

文句
チェ・ゲバラがフィデル・カストロと出会い、キューバ革命を成し遂げるまでを描いた、2部作のパート1。監督がアメリカ人だから全部セリフは英語なんじゃないのか、と思ってたけど、ちゃんとスペイン語だったのでまずひと安心。しかし安心したのも束の間、いきなりゲバラとカストロがメキシコで知り合ったかと思うと、次の瞬間にはもうキューバに着いていて、それもゲリラ戦に突入していたのが不満だった。反乱軍がキューバに上陸したときの壮絶な戦いをなぜソダーバーグは描いてくれなかったのか? 80人以上いた兵士のうち生き残ったのは10数名。でもその中にはカストロもゲバラもちゃんといた、というその後のキューバの未来を左右する重要な戦闘を無視して進んでいくなんてひどい。というかこの映画にはたくさんの戦闘シーンがあるにも関わらず、どれもそれほど力が入っておらず緊張感が全然ない。見ていて全くハラハラしなかった。

全体的に各シーンがとても短く、登場人物が多すぎて、視聴者を完全に放置してしまっている。今何が起こっているのかが掴みづらいため、共感も感動も生まれない。ゲバラはセックスもしなければ、カンカンに怒って取り乱したりもしないし、飯もろくに食べないし、トイレにも絶対に行かない。やることと言ったら葉巻を吸って、咳をするぐらい。っていうかゲバラって本当にこの映画で描かれているような人だったの?

だいたいなんでゲバラが世界中の人々から英雄視されているのかが理解できない。キューバ国民が彼を英雄視するのはまだ分かっても、なぜ資本主義にどっぷり漬かったアメリカ人や日本人まで彼を英雄扱いするのか。これはもうゲバラの思想や人柄とはあまり関係なく、ただゲバラがハンサムだから、写真映りがいいから、ということに尽きる。「チェ・ゲバラってかっこいい!!」とか言っている奴らに限ってスポーツカーに乗ってたりするから恥ずかしい。ゲバラなんて、世界に共産主義を広めようとして、余所の国でゲリラ活動していたとんでもない奴で、たくさん人も殺したし、ある意味で金正日なんかより、よっぽどタチが悪い。さすがの金正日だって、好き勝手なことをするのは国内だけだからね。

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コメント

  1. ひとみ より:

    そのとおりかもv>なんでチェ・ゲバラが人気があるのか
    今さらわざわざ映画をつくるソダーバーグは、ちゃんとその辺考えて表現してくれなきゃ駄目だなあ。
    第二部はご覧になるのですか?

  2. eigaotoko より:

    ひとみさん
    コメントありがとうございます。ソダーバーグは好きなんですが、今回のはいまいちでしたね。続編はぜひ見たいということはないんですが、まあ機会があれば見ようかなと思っています。もう見ましたか? 見たら感想聞かせてくださいね。

  3. ワトソン より:

    こんにちは~
    同感ですね。この映画でゲバラのファンになる人は
    いないでしょね。いくら似ていても演説が上手くても
    村人に親切でも、兵隊の事を心配しても、
    他の軍人もみんなやっている事では無いでしょうか。
    軍事アナリストでもなく、カストロほどの影響力が
    あったとは映画では描かれてはいなかった。
    パート2を見せる為の前振りだったのかも知れませんが、
    いったい何を見せようとしていたのか疑問です。
    今、誰が革命を求めて居るのでしょうか。
    まして映画を観るような人に革命家は居るのだろうか。

  4. eigaotoko より:

    ワトソンさん
    いつもコメントありがとうございます。ところでパート2は見ましたか? やっぱりひどいんでしょうか? この映画ではチェゲバラ役のベニシオ・デル・トロが大男すぎてちょっと、違和感を感じました。ゲバラってもっと小柄じゃなかったですっけ?