パーソナル・ショッパー(原題PERSONAL SHOPPER)

クリステン・スチュワートのヌードシーンが見所のシュールで不可解なフランス映画。フランス映画ファンには普通でも、普段ハリウッド映画に慣れている人にとっては、はっきりしないストーリーに物足りなさを感じるでしょう。40点(100点満点)

あらすじ

パリで、多忙な人々の買い物を代行するパーソナル・ショッパーとして働くモウリーン(クリステン・スチュワート)は、数か月前に双子の兄を亡くし悲しみに暮れていた。そんな折、携帯電話におかしなメッセージが届き、さらに不可解な出来事が発生し……。

シネマトゥデイより

文句

オリヴィエ・アサヤス監督によるカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した作品です。サイコスリラーのような宣伝がされていますが、お化けが出てきたりしてホラーっぽくなっていたり、それでいてスピリチュアルな芸術路線を行く、掴みどころのない内容になっています。

主人公のモウリーン(クリステン・スチュワート)は双子の兄を亡くしたばかりで死後も彼の魂がこの世にさまよっていると信じています。

そんな彼女はセレブの身の回りの世話や買い物をするパーソナル・ショッパーで、高級な洋服やジュエリーのショップを回ることで生計を立てています。

双子の兄の死とパーソナルショッパーという職業には大きな接点はなく、仕事の延長線上に起こるヒロインの精神の変化と兄の死を乗り越えていく過程をアイデンティティーの喪失と再確認といったテーマで結びつけようとしているのが分かりますが、どうもしっくりこなかったですね。

全体的に退屈な時間帯が多く、フランス映画特有のスローなテンポが目立ちます。殺人事件のエピソードにも必要性は感じられないし、犯人が誰であるかといったことも重要ではないです。

なによりクリステン・スチュワートのゴリ押しが目立ち、彼女一人の存在感だけで成り立っているような作品です。

一番驚いたのは、クリステン・スチュワートが誰が見ても分かるぐらい、すっかりゴリゴリのレズビアンになっていることです。

セクシュアリティーは彼女の自由なのでどうでもいいけれど、問題なのはスクリーンの中でも振る舞いと喋り方が男になりすぎていて、女優としてヘテロセクシャルの役を演じるのに無理が生じ始めていることです。なにかと格好付けているのが気になりましたね。

トーク番組での喋り方を見ても男っぽく話しているのが分かりますが、それが演技にまで出ちゃってますね。髪型まで坊主にしたりして、もうすっかりあっちの世界に行ってしまったんだなぁ、という感じがします。

そんな彼女がこの映画ではヌードを披露し、オナニーシーンにまで挑戦しています。おそらくあれを見て喜ぶのは今や世の中の男たちではなく、レズビアンたちでしょう。

不思議とクリステン・スチュワートのような美女がレズの世界に行ってしまうと、男としては変な寂しさを感じるものです。「ちくしょー、男じゃあ満足できなかったのかよー」とこの映画を見て自分たちの無力さを嘆く男性ファンたちは少なくないはずです。

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