アントニー・ジマー(原題ANTHONY ZIMMER)

anthony

駄作「ツーリスト」のオリジナル版で、同じく駄作という歴史的快挙を成し遂げた作品。時間の無駄をこれほど感じさせる映画も珍しいです。12点(100点満点)

あらすじ

金融犯罪分野の天才、アントニー・ジマーの行方を追って世界中の警察ばかりかマフィアまでもが躍起になっていた。しかし、誰もその姿を知る者はいなかった。そんな中、彼が愛人であるキアラと接触を図るとの情報が捜査当局にもたらされる。すると、キアラのもとにジマーから、捜査を攪乱するため適当な男を見つけて行動を共にするようメッセージが届く。ほどなく、フランソワという男がキアラの目に留まる。そんなことを知る由もないフランソワが、美しいキアラの誘いに抗えるはずもなく…。

allcinemaより

読者のmaimoiさんのリクエストです。ありがとうございます。

文句

犯人アントニー・ジマーの行方を追うだけの堂々巡りストーリーがひどく、2時間たっぷり時間を吸い取られる作品です。犯人はあいつ、いや違う、いややっぱりそう、みたいなストーリーで、冷静に見てる視聴者からしたら知ったこっちゃないです。中身が何もないので早送りしたくなるでしょう。

リメイク版の「ツーリスト」もまあひどい映画でしたが、オリジナルもこれだけひどいとは思いませんでした。これをリメイクしようと思った奴は一体どこのどいつなんでしょうか。

見所といえば、ヒロインを演じたソフィー・マルソーの色気ぐらいでしょうか。それにしたって中途半端で、お色気要因として出るならせめてヌードにならないと男性視聴者は納得できません。彼女がやることといえば胸元をチラ見せたり、トップレスでうつぶせになって日焼けしたりって、ぼったくりのストリップ小屋かよって。

設定がありえなさすぎて失笑しかできませんでした。マフィアも警察も必死になって探している大物犯罪者の男の顔も身体的特徴も不明で、誰も彼のことを認識できないって。なんだそりゃ。

身元も、本名も、犯罪の手口も全部分かっているのに外見は整形手術で大きく変わっているから誰も分かりません、とかありえないだろ。そもそも整形手術をしたことを知っているなら担当したドクターを探そうよ。整形前の写真も手に入れることができない警察って逆にすごいな。

この様子だと指名手配のポスターはこんなふうに書くんでしょうか。

「国民のみなさん、凶悪犯がどこかに隠れていますので気をつけてください。でもどんな顔をしているかは分かりません。声も知りません。たぶん身長は180cmぐらいです。おそらく白人です。名前はアントニー・ジマーと言います。本名で呼べば振り向いてくれると思います。とにかくすげえ悪い奴なんで気をつけてください」

挙句の果てには愛する恋人もアントニー・ジマーのことは認識できないそうです。顔が違うから分からないんだそうです。話し方でも気づかないんだそうです。キスをしてもまだ確信が持てない。セックスし始めてやっとのことで「ああこれこれ、この人この人」って分かるみたいです。アホばっかりじゃんかよ。

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