マックス・ジョゼフ監督による、DJの青年の視点からクラブ、レイブ、フェス、パーティーなどの若者文化を描いた、ミュージック・ビデオにストーリーを少し加えただけのシンプルな物語。じっくり見るより、家に友達を集めて流しておくのに適した映画です。41点(100点満点)
ウィー・アー・ユア・フレンズのあらすじ
EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)シーンのスターとなり、地元を出て富や名声を得たいという夢を抱いてクラブへと通う、DJのコール(ザック・エフロン)と仲間たち。
ある日、コールはカリスマDJのジェームズ(ウェス・ベントリー)と出会い、彼に熱意と才能を認められてDJの指導を受けるようになる。夢に近づこうと励むコールだが、それが原因で仲間たちと距離が生まれ、さらにジェームズの恋人ソフィー(エミリー・ラタコウスキー)に恋をしたことから彼との関係にも変化が。そんな中、大規模なフェスへ出演するチャンスが飛び込む。
シネマトゥディより
ウィー・アー・ユア・フレンズの感想
コテコテのパーティームービーで登場人物の面子を見たらすぐにその先の内容が予想できるほど、すっぽりと枠に収まっている話です。いわゆるクラブ、お酒、ドラッグ、喧嘩、セックスを表面的に描いただけで、特に中身はありませんでした。
DJとして成功を夢見る若者コールが、有名DJと友達になり、色々と世話をしてもらい、彼の後押しもあって大舞台のステージに立つまでをつづっている、ただそれだけのお話で、途中に友達の女に手を出したり、仲間が死んだりといったありきたりな出来事を突っ込んでくるものの、そのどれもが退屈な演出に過ぎません。
それでもテンポが良く、ストーリーを入れて音楽、またストーリーを入れて音楽といったつなぎ方が心地良いので最後までは普通に見られます。
出演者たちが美男美女ばかりで、ノリのいい音楽がかかれば映像はプロモーションビデオそのものになり、眺めている分にはいいでしょう。しかしセクシーさと若さを売りにしている割にはセックスシーンでは、おっぱいの大きなヒロインがおっぱいを見せなかったり、残念な箇所は多々ありました。
主人公のコールは自分の才能を認めてもらい、的確なアドバイスまでしてくれた、師匠ともいえる男の恋人に平気で手を出し、それまではいいとしても、後で師匠の自宅まで謝罪に行ったくせに、そこからまた女のところに戻ってよろしくやろうとするという欲張りな行動を取っていたのがいけませんね。
DJなんだったら、フェスに出るためには女も犠牲にするぐらいじゃないとプロとしての意気込みが感じられないです。
最後は全部を丸く治めるために女は大学に行き始め、友達は更正し、家を失ったはずのシングルマザーにはお金をあげるなどという美化しすぎのエンディングにしてあって、まあ安っぽかったです。シングルマザーにあげたあの靴箱に小銭がちょこっと入ってるぐらいだったら面白かったんですけどね。
コメント