2016/10/09

蛇にピアス

人体改造をテーマにした日本映画。原作が良くて、映画がひどいのは多いけれど、原作も映画もひどいという珍しい一本。過激な内容なのに迫力がなく、どの部分にもこだわりが感じられなかったです。27点(100点満点)
あらすじ

ある晩、ルイはスプリットタンを持つアマと知り合い、同棲を始める。アマに影響され、自分もスプリットタンに挑戦しようと思い、彫し師のシバを紹介してもらうことに。ルイは背中に刺青を入れるうちにシバとも関係を持ち、痛みと快楽におぼれていく。

シネマトゥディより

文句

突っ込みどころ満載な映画なので、違った意味で楽しめましたね。まず、(原作では)シバさんはカリスマ彫り師という設定でしたが、カリスマ彫り師のくせにトレーシングペーパーを使って、線になぞって墨を入れる、なんて職人気質が全くないのが軽いですね。

カリスマなんだったら直でいけよと。シバさんデザインの竜も鳥山明が描いたんじゃないのか、というほどアニメチックでしたね。あそこでシェンロンが出てくるとは思わなかったなあ。また、多くの人が感じたと思いますが、あのベッドシーンの不甲斐なさにはがっかりしましたね。

「お前を見てるとSの血が騒ぐんだ」
「入れ墨してるときに殺したくなったらどうしよう」
「ノーマルじゃイケない」
「マッドなサディスト」

などなどかなり過激な発言が飛び出してたんで、その分シバさんのS度には大きな期待を寄せていたんですが、いざ墨を入れる直前になってシバさんがルイに一言。

「痛かったら言ってね」。

優しぃ~。なんて優しぃんだ。これが「入れ墨してるときに殺したくなったらどうしよう」なんてことを言う人と同一人物なのか。そしていざプレイのシーンに突入したかと思うと、ベルトで腕をしばって、首を軽くしめて普通にやって終わり。うそおおおおおおおおおおお。

こういうのを見ていると、やはり日本では制約やら規制やらがあって、好きなように映画が撮れないんじゃないかと思いますね。リアルなものを目指そうとしても「それ以上はダメー!!」って横槍が入るんじゃないでしょうか。それとも監督がすごくノーマルな人で、そのくせSMについては一通り分かったようなことを言う人なのかもしれないですね。

「監督、SMっていったらもっと極端なことをしないとリアリティーに欠けるんじゃないですか?」
「バカ、お前はぜんぜんわかってない。究極のSというのは首を軽くしめてベルトして終わりだよ。逆にその程度がいいんだよ。ロウソクも鞭も邪道。お尻にこぶしを入れるなんてもってのほか」
「なるほど。深いっすねえ。さすが監督」

こんなやりとりがあったのかもしれません。その結果できた映画がこの出来じゃあ、本物のSの人たちはおろか、普通の男だって「あれならおれのほうがもっとすごいぜえ」って言いたくなること間違いなしです。言葉責めもぜんぜんダメ。自分の名前も言わせてないし、尻もひっぱたいてないし、髪の毛の引っ張り方も甘い。ぜんぜんダメぇええ。ああ、文句言ってたら、おれのSの血が騒いできたぁあああ。

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