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恋の渦のキャスト・脚本・演出は奇跡的!感想とネタバレ

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koiuzu

脚本、演技、演出が奇跡的なリアリティーと完成度を生んでいる、若者たちによる恋愛群像劇。なんで誰ももっと早く教えてくれなかったの、といいたくなる素晴らしすぎる作品。85点(100点満点)

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恋の渦のあらすじ

とある“部屋コン”に集合した男女9人。やって来た1人の女の子のビジュアルに男たちは全員がっかりする。何とか場を盛り上げようと頑張るも全くうまくいかず、微妙な空気を引きずったままコンパは終了した。しかしその夜から、恋心と下心、本音とうそが入り乱れる恋愛模様が展開していき……。

シネマトゥディより

恋の渦の感想

監督は「モテキ」、「SUNNY強い気持ち・強い愛」、「SCOOP」、「バクマン。」、「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」などでお馴染みの大根仁監督、脚本は「ボーイズ・オン・ザ・ラン」や「愛の渦」の三浦大輔監督だそうです。この二人要チェックです。

最初の合コンのシーンで登場人物の9人が勢ぞろいしますが、そのキャスティングが絶妙です。どの人も無名の俳優たちばかりで、みんな演技がとても自然。もっとああいう人たちが映画に出ないとダメなんですよ、日本映画は。

無名の俳優たちが出演していると視聴者からしたら新鮮で、誰がどんなキャラなのかを物語を追っていきながら確認していくのが面白いんです。一般的な邦画ではイメージ通りの俳優がイメージ通りの役柄を演じているから、誰がどんなキャラか見る前から分かってしまうんですよ。

それにしても合コンで出会った若者たちのテンション。男同士のノリ、女たちの微妙な関係性とか最高ですね。日本の狭い部屋であんなに大騒ぎしたらまず苦情が来るでしょうが、そこは目をつぶりましょう。若者が住んでいる部屋が「狭い」というだけでも日本映画にしてはかなり珍しいことです。

あれでお洒落な家に住んでて、みんながモデルみたいな美男美女で、綺麗ごとばかりを言う映画だったらまず見る気は失せたでしょう。しかしどこにでもいる男女が、よくありそうな状況の中で、さも言いそうな会話を繰り広げるリアリティーがすごいのです。あれは相当な観察力の持ち主じゃないと、ああいう演出はできないですね。

彼らの恋愛ドラマの舞台となるのは全てワンルームの部屋で、野外のシーンはひとつもありません。それでも脚本と構成がしっかりしているから全く退屈せず、若者特有のアホらしい会話に引き込まれます。こういう奴いるよなあ、という男女ばかりで、これほど日本男児のダメッぷりと女の悪さをコミカルかつリアルに描いた邦画はないんじゃないでしょうか。

一番驚いたのは、監督はこの映画をたった4日間で撮影してしまったそうです。ダラダラやれば良いってもんじゃないんですねえ。低予算短期間でいい映画が作れるという見本のような作品ですね。お金のない新人監督たちもこうやって撮ればいいんですよ。

一つ文句をいうとすれば、ベッドシーンはもっとリアルに激しくやるべきでしたね。あれで「キッズ 」並の若者の性を描けていたらもう言うことなかったです。おそらく監督は色っぽい映画よりも、笑える映画にしたかったんでしょうね。今度は大根仁監督、三浦大輔監督の二人にはぜひシリアスな映画を撮ってもらいたいです。

コメント

  1. ぴろぴろ より:

    私も恋の渦のdvdを三日前に見たばかりです。

    低予算、撮影日数、キャスティングの妙、脚本が良ければ良い映画が撮れる見本だと思います。

    大根監督は映画モテキが有名ですが、映画よりもドラマ版の方がキャスティングは成功してますね、映画は集客力を見込んで有名な役者を無駄使いだと思います。

    イメージが付いてない役者を使ってほしいですし、犯人はこいつだなと見た瞬間に分かる配役はやめてほしいです。

    • 映画男 より:

      ぴろぴろさん

      この映画もよかったし、モテキもそんなに悪くなかったと思います。でもやっぱり無名の俳優をキャスティングしてくれるとうれしいですね。

  2. a より:

    パッケージで敬遠していましたが、傑作でした。
    小道具などの細かい作り込みも見事でした。
    映画男さんの高評価作品、自分的にも当たりが多く参考になります。
    ありがとうございます。

    • 映画男 より:

      参考にしていただいて嬉しいです。ほかのおすすめ映画もぜひ見てみてください。

  3. ちー より:

    とても面白かったです!
    全てにおいてリアルで覗き見してるような感覚になりました。
    男女ともああいう人いますよねー。
    そして登場人物のクズ部分の1つくらいは自分も持ち合わせていそうで怖いです笑

    無名な俳優が出ている邦画は大根っぷりに震えてしまう事が多いのであまり見ないのですが、映画男さんの高評価の邦画だけは間違いないので見ています。