2016/01/17

テザ 慟哭の大地(TEZA)

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エチオピアの歴史や政治背景を知るにはいいけれど、肝心なストーリー、映像、演出が一定のレベルに達していない作品。

22点(100点満点)

あらすじ

1990年、アンベルブル(アーロン・アレフ)は、生まれ故郷のエチオピアの小さな村に帰ってくる。彼は医師を目指してドイツに留学していたが、ベルリンで暴徒に襲われ片足を失っていた。年老いた母親(タケレチ・ベイエネ)や彼女と同居するアザヌ(テジェ・テスファウン)が待っていたが、兄(ネビユ・バイエ)をはじめ村の人々は彼に冷ややかな視線を向ける。

シネマトゥディより

読者のEDWINさんのリクエストです。ありがとうございます。

文句

遠い世界であるエチオピアの内情を伝えた貴重な映画だけど、予算がなかったのか、どの部分を取っても素人レベルで、とても見れたもんじゃなかったです。テレビが白黒からカラーになったばかりの頃のような映像の質と、場末のバーに置いてある音割れのするスピーカーから出たようなサウンド、おそらく素人ばかりを集めた俳優たちの演技がひどすぎて、お金を取って人様に見せていい代物じゃないです。

低予算映画は好きなんですが、ただ安っぽいだけの映画は嫌いです。お金がないのに描こうとしていることは結構なスケールの大きさで、そこまで金持ちでもないのに無理して中古のセスナとかを買う人みたいな痛々しさがありました。この映画こそむしろハリウッドで撮ったほうがよかったでしょう。

映像のせいか、演出のせいか、現在と過去が行ったり来たりするのに、映像が全部古いからどれが現在でどれが過去か分かったもんじゃありません。今まさに起きているような描き方で実は過去の回想シーンだった、あるいは過去のシーンのようで実は現在のシーンだったという紛らわしさの連続です。

唯一面白かったシーンはアンベルブルがエチオピアの村の女と草むらでセックスするシーンです。水道も電気も通ってないあの劣悪な環境の中、セックスする前に女が服を着たまま川に入っていくのが笑えました。本番前にいちおう体を綺麗にしておこうという衛生観念があることがなんだか女を感じさせました。ただ、男は水に入ってなかったですが、エチオピアでは男は臭くてもいいんでしょうか?