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映画あの日の声を探してはテンポが悪い!感想とネタバレ

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アーティスト」のミシェル・アザナヴィシウス監督が旧作「山河遥かなり」を舞台を変えてリメイクした、チェチェン紛争を描いた戦争ドラマ。

出演者たちの演技が良く、ドキュメンタリータッチに進んでいく戦争体験がリアルで見ごたえはそこそこあります。一方でテンポが遅くて、ダラダラする時間帯も多く、戦争映画ながらドキドキや興奮はあまりなかったです。58点(100点満点)

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あの日の声を探してのあらすじ

1999年のチェチェン。ロシアの侵攻によって両親を殺害された9歳の少年ハジ(アブドゥル・カリム・マムツィエフ)は声を失ってしまう。たった一人でさまよっていたところを、EU職員のキャロル(ベレニス・ベジョ)に保護されたハジ。そんなハジには生き別れた姉と弟がいて……。

シネマトゥディより

読者の瑞希さんのリクエストです。ありがとうございます。

あの日の声を探しての感想

カメラは、両親をロシア軍に殺されて赤ん坊の弟を抱えながら逃げ惑うチェチェン人の少年ハジと麻薬所持で捕まり、刑務行きを免れるためにロシア軍に入隊した青年コリアの行方を平行して追っていきます。

視聴者は当然二人の「主人公」がどこかでつながるものだと期待するでしょうが、ずっと平行線をたどるばかりで結局大きなつながりもなく物語りは終わっていきます。二つの物語はラストで一応申し訳程度にリンクされるものの、なんら驚くほどのリンクではなく構成力不足を感じました。

それでも独立した二つの話に十分にリアリティーがあり、どうなるんだろう、という期待を持たせる内容なのでなんとか最後まで鑑賞できました。どちらかというと、ハジの家族探しの話より、コリアの軍隊内でのイジメのほうがいかにも本当にありそうで怖くて、興味をそそりました。

ハジのストーリーは彼を引き取って面倒を見るフランス人女性キャロルが美人で魅力的だったからこそ見れましたが、あれがあの女優じゃなかったら、結構どうでもいい内容でした。ちなみにキャロルを演じたのは「アーティスト」や「ある過去の行方」の主演女優ベレニス・ベジョです。 真面目そうに見えて、内に強い色気を秘めているのがたまりません。

それにしてもキャロルがハジを道端で見かけ、家に連れていって面倒を見るようになった下りがいかにも映画的で嫌でした。

確かにキャロルは寂しそうだったけど、EU(欧州連合)のNGO職員がストレートチルドレンを個人的に引き取るなんて、公私混同もはなはだしいです。あれで最後にハジがお姉ちゃんを見つけても「この子はもう私の子だから離さない」などとキャロルが言い出したら、まだよかったんですけどね。人助けしているふうで実はエゴの塊だったみたいなオチだったら、戦争映画としては最高でした。

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