スポンサーリンク

あなた、その川を渡らないでを見たら結婚したくなる!ネタバレと感想

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
この記事は 約5 分で読めます。

lovedont

韓国の可愛すぎる老夫婦を追った恋愛ドキュメンタリードラマ。雪景色や雨の映像が幻想的で、子供のようにはしゃぐ老夫婦の日常はまるでおとぎ話のようです。世界中のカップルが見るべき、心温まること間違いなしの作品。88点(100点満点)

スポンサーリンク

あなた、その川を渡らないでのあらすじ

小さな村の川のほとりで生活している98歳のおじいさんと89歳のおばあさんは結婚76年目を迎え、今も仲良く毎日を過ごしている。おそろいの洋服を着て手を取り合い、山菜を取りに山へ、買い物や病院、老人会の催しへと出掛けていく。

しかし、子供たちは高齢の彼らを心配しケンカをすることもあり、幸せに暮らす二人にもおばあさんの膝の痛みやおじいさんの咳などの心配事があった。

シネマトゥディより

あなた、その川を渡らないでの感想

韓国の田舎町で、質素な暮らしをしている老夫婦の、愛情溢れる物語です。最初は正直、おじいちゃんとおばあちゃんのドキュメンタリーを見たって、眠くなるんじゃないかと思って、あまり気が進まなかったんですが、映画が始まったらすぐに引き込まれてしまいました。

というのも主人公のおじいちゃんとおばあちゃんがとにかく可愛いいんです。なんでしょう、あの可愛らしさは。98歳と89歳の老人二人が落ち葉を投げ合ってはしゃいだり、花をプレゼントし合ったり、水をかけあったりする光景に、微笑まずにはいられませんでした。

二人は普段からお揃いの民族衣装を身にまといお洒落をし、散歩に出るときにはいつも必ず手をつないで歩きます。おじいちゃんが歌を歌えば、おばあちゃんが上手だねえと褒め称え、おばあちゃんが膝が痛いといえばおじいちゃんが口を近づけてふーふーと吐息をかける、といった新婚夫婦のような光景がそこにありました。

おばあちゃんが夜トイレに一人で行くのが怖いからといってトイレに入っている間、おじいちゃんに歌を歌ってもらうとか、ロマンチックすぎるじゃないですか。

特におばあちゃんの乙女ぶりには参りました。病院では注射が怖いと大騒ぎし、側で見ていたおじいちゃんに対して「私があんなに苦しんでいたのに、あなたは何も言わずに黙っているなんてひどいわ」などと八つ当たりしたりいていました。何歳になっても女の子なんですねえ。

70年以上一緒に寄り添ってきて、あれだけラブラブでいられるのも超人ですが、人の手を借りずに生活全般のことはなんでも自分たちでやる彼らのエネルギーにも圧倒されます。そこら辺の若者よりも彼らのほうがずっと活き活きしているし、元気に動きまわってます。

一方で韓国文化や韓国の家族の情景が覗けるのも面白いです。例えばおじいちゃん、おばあちゃんに新年の挨拶をするときには息子たちや孫たちがひとりひとり土下座をして敬意を払っていました。一種の儀式や風習としてやっているのだろうけど、嫌々やっているのではなく、照れくさそうにニコニコと楽しそうにやっているのが良かったです。

ストーリーは大きく分けて、おじいちゃんとおばあちゃんの日常、犬の死、おじいちゃんの病気、犬の誕生、おじいちゃんの死といったように生と死を交互に見せるような構成になっていました。

カメラが一人の老人の最期までを見届けたこともすごいのですが、それに協力して一つの映画を完成させた家族たちもすごいです。あれだけ深刻な状況で、カメラが側にいることに抵抗を覚える人が出てきても、なんら不思議ではないでしょう。

それなのにカメラの前でも、感情をむき出しにして喧嘩を始めたり、人目もはばからず泣き叫ぶ家族たちの純粋さにも心打たれました。

これが映画だなんてあまりにも出来すぎていて、僕のような疑い深い人間は、本当はおじいちゃんは今も生きていて、家族もみんな雇われたエキストラなんじゃないのかなあ、なんて思ってしまいます。

韓国では葬式で家族、親族が泣き叫んだり、ぶっ倒れたりすることは普通だといったこともちらほら聞いたことがあります。もしかすると、あれだけ自然に感情的になれる人たちは、カメラ越しに映しても、いい絵になってしまうのかもしれませんね。生まれつきの役者といったら語弊があるかもしれませんが、それぐらい登場人物たちが映画に、物語にすんなり溶け込んでいました。

それにしてもあそこまで愛し合っている相手と一緒になれただけでも二人は幸せですね。特にあんなにおばあちゃんにいつも優しくしてもらったおじいちゃんは幸せ者です。おばあちゃんがまだ14歳にときに知り合って、生涯ずっと自分のことだけを愛してくれたなんてアニメの世界のお話ですよ。

そんな二人の姿を見ているだけで、ポジティブなパワーがもらえるし、何より彼らの思いやりの精神を見ていると、夫婦っていいなあと思えてきます。

今の時代、こんな気持ちにさせる夫婦ってなかなかいないですよね。そもそも幸せそうな夫婦を見つけることすらかなり珍しくなっていますもんね。

不倫だの、離婚だの、っていう話題に疲れ果てた人にはこの映画は最高の治療薬になるんじゃないでしょうか。独身の人が見たら思わず結婚したくなる、そんな映画でした。

コメント

  1. 坪根 真澄 より:

    ほぼ同時期に観たドキュメンタリー映画「ふたりの桃源郷」(日本映画)があまりに良過ぎたので、この映画が80点にもなるなんて驚きました。なにか鼻に付く物が残りました。(わざとらしさや演出のようなものです。)素直に受けとめれない自分がいました。もし、可能なら「ふたりの桃源郷」を観て、比較してください。人の感じ方はそれぞれなので、痛いこと言われてもガッカリはしません。参考にしたいです。よろしくお願いします。

  2. Q より:

    レビューを拝見しました。類似した映画に人生フルーツという映画があります
    機会があればそちらのほうも批評お願いします

  3. 加藤 より:

    うーむ、坪根さんの紹介された映画とともに、必ずチェックします。映画男さん、良いレビューありがたいです。また、感想寄越します笑。